テックタッチは、従業員数1000名以上の大企業に勤務する情報システム担当者を対象に実施した、「【2024年版】大企業のSaaS活用に関する実態調査」の結果を10月22日に発表した。同調査は、8月23日〜9月9日の期間に行われ、522名から有効回答を得ている。
調査対象者に、勤務先ではSaaSを導入しているかを尋ねたところ、「導入している」とする回答が74.1%を占め、前年調査と同水準の結果となった。
勤務先がSaaSを「導入している」と答えた人に、勤務先では何種類のSaaSを導入しているかを尋ねた質問では、「1〜4個」(22.0%)がもっとも多く、「5〜10個」(20.4%)がそれに続いている。
同じく、勤務先がSaaSを「導入している」と答えた人に、2023年と比較して勤務先におけるSaaS導入数に変化があるかを尋ねたところ、「昨年より増加した」が42.9%、「昨年と変更なし」が41.3%だった。
勤務先におけるSaaS導入数が「昨年より増加した」と答えた人に、2023年と比較してSaaS導入数がどのように増えたかを尋ねた質問では、「1〜2倍未満」(39.2%)が最多となり、「2〜3倍未満」(22.3%)がそれに続いている。
勤務先がSaaSを「導入している」と答えた人に、勤務先ではどのような領域のSaaSを導入しているかを尋ねたところ(複数回答)、「Web会議システム」(54.0%)が2023年調査に引き続きもっとも多く、2023年は3位だった「人事労務・タレントマネジメント」(52.7%)が、2023年・2位の「グループウェア」(48.6%)を上回った。
同じく、勤務先がSaaSを「導入している」と答えた人に、勤務先で導入しているSaaSの中に、導入したものの十分に使いこなせていない/使っていないものはあるかを尋ねた質問では、「かなりある」(18.6%)と「ややある」(42.1%)を合わせた割合が6割超に達している。
勤務先で導入しているSaaSの中に、導入したものの十分に使いこなせていない/使っていないものが「かなりある」または「ややある」と答えた人に、その理由を尋ねたところ(複数回答)、「複雑なシステムのわかりにくさ」(46.0%)や「マニュアルの作成・修正ができる従業員不足」(45.1%)が2023年の調査と同様に上位を占めた。一方、「従業員が意図した通りに使ってくれない、定着せずに想定通り使っていない」(40.4%)は、2023年の調査よりも大きく増加している。
そのほか、勤務先で導入しているSaaSの中に、導入したものの十分に使いこなせていない/使っていないものがある理由を、自由に答えてもらったところ、「重複する機能がある」「システム部門が仕組みを十分に理解していない」といった回答が寄せられた。
同じく、勤務先で導入しているSaaSの中に、導入したものの十分に使いこなせていない/使っていないものが「かなりある」または「ややある」と答えた人に、導入したものの十分に使いこなせなかったSaaSを再活用すべく、行っている対策を尋ねた質問(複数回答)では、「勉強会・研修会の開催」(46.4%)、「サービスごとのマニュアル作成」(45.1%)、「システムを活用できる人員の雇用」(44.7%)が2023年の調査と同様に上位を占めている。
社内からの問い合わせ対応などの負担軽減や、入力自動化が可能なノーコードのガイド・ナビゲーションサービス(システムの早期定着・利活用サービス)に興味があるかを尋ねたところ、「非常に興味がある」(21.9%)と「やや興味がある」(41.0%)を合わせた割合は6割超に達した。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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