HiCustomerは、カスタマーサクセスに携わる人を対象に実施したアンケート調査「カスタマーサクセス実態調査2021」の結果を、8月2日に発表した。
調査結果によれば、SaaS全体のACV(年間発注額)は、2020年調査と同様にACV13~240万円(MRR1~20万円)の価格帯が66.2%と多数を占めているものの、2020年調査と比較すると全体的にACVが上昇していることがうかがえる。
SaaS全体のMonthly Revnue Churn Rate(月次解約率)については、2%以下の企業が60.9%と半数以上を占めている。
SaaSタイプ別の、1名あたりの担当ARRは、Horizontal SaaSの方が高い。
勤務先企業が、顧客中心文化を形成できていると感じるかを尋ねたところ、65%の経営層が「形成できている」と回答した一方で、現場の管理職・メンバーによる「形成できている」という回答は54.2%に留まった。
顧客中心文化を形成できている企業の82.1%が、月次解約率が5%以下であり、顧客中心文化を形成できていない企業の22.6%は、月次解約率が10%以上であることが明らかになっている。
経営層の66.6%は、年間支出のうち11~20%をカスタマーサクセス活動へ投資していると回答した。
今後の拡大予定については、減少見込みと回答した企業は3.9%に留まり、26%以上拡大する予定のチームが51.1%と、前年調査と比較して1.59倍に達している。
8月11日には、同調査レポートをベンチャーキャピタルとカスタマーサクセスのプロフェッショナルの視点で解説するイベント「カスタマーサクセス ラウンドテーブルvol.2~国内カスタマーサクセスの文化と未来~」を、オンラインで開催する。参加費は無料で、事前登録が必要。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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