米Adobeは、高度なパーソナライゼーションを実現する顧客データプラットフォーム「Adobe Real-Time Customer Data Platform(CDP)」の革新的なアップデート、および新たな導入顧客を、オンラインイベント「Adobe Summit」にて3月16日(現地時間)に発表した。
Adobe Real-Time CDPは、「Adobe Target」との統合によってオンラインとオフラインのデータから得られた完全な顧客プロファイルを活用して、顧客体験を向上できるようになり、顧客のデジタルエンゲージメントデータを収集して顧客プロファイルに関連付け、特定したオーディエンスセグメントに対してパーソナライズされたコンテンツをミリ秒単位で配信可能になっている。
さらに、OneTrustの同意管理プラットフォーム、および「Adobe Experience Platform」との統合によって、顧客の同意状況と嗜好データを含む統合プロファイルを構築でき、同意データをAdobe Real-Time CDPに直接取り込めるため、消費者の同意状況と嗜好を簡単に反映して、消費者の嗜好から得た重要なインサイトに基づきプライバシーに配慮した顧客体験の向上を可能にする。
また、「Adobe Experience Platform Edge Network」の地理的に分散したサーバを使用したリアルタイムのパフォーマンス提供、ユーザーの購買意思を予測するインテリジェンスを提供する「Adobe Real-Time CDP B2B Edition」の追加および「Adobe Marketo Measure」との統合、「Adobe Commerce」で収集した買い物客の閲覧履歴や購入履歴といったコマースデータの連携によるリッチな顧客プロファイルの構築、およびパーソナライズされたショッピングジャーニーの提供などを実現できるようになった。
Adobe Real-Time CDPは新たに、オーストラリアのスーパーマーケットおよび小売チェーンであるColesをはじめ、General Motors、Major League Baseball、スペインのスポーツ大手Real Madrid、イギリスの大手リテール・商業銀行であるTSB Bankなど、さまざまな企業への導入が進んでいる。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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