Resilyは、企業のマネージャー層を対象に実施した、「1on1」(上司と部下が1対1で行う定期的な面談)に関するアンケート調査の結果を、8月29日に発表した。同調査は、月に1回以上1on1を実施している企業のマネージャー・管理職・役員に対して3月22日~29日の期間に行われ、441名から回答を得ている。
調査対象者に、1on1の面談に必要性を感じているかを尋ねたところ、必要性を「感じる」という回答が88.0%を占めた。1on1の面談に期待している効果としては、「コミュニケーション強化とメンバーのモチベーション向上」「仕事の方向性と会社理念との整合性の確認」といった回答が寄せられている。
1on1を行う際に、困っていることがあるかを尋ねたところ、「ある」という回答が66.4%に達しており、1on1の面談を行う際に困っている内容としては(複数回答)、「1on1で話した内容を業務に活かせていない」「何について話すべきかわからない(話題がない、目的があいまいなど)」「どうやって話すべきかわからない(トークスキルに自信がないなど)」といった回答が寄せられた。
また、1on1の面談で悩んでいることとしては、「事前準備が大変です。これを怠ると話がふんわり終わってしまいます」「会社が望むことと本人が望むことが一致しない時、会社が望むことが理解できない時、本人のやる気を引き出せない時に悩みます」といった回答が寄せられている。
1on1の面談による成果を感じるかを尋ねたところ、「感じる」が60.7%を占めた。どのようなときに1on1の面談の成果を感じるかを尋ねた質問では、「全体ミーティングの際に、部下が1on1で話した内容を引用して他のメンバーへ発信や共有をしてくれたとき」「部下の目標が明確になり、それを達成してくれたとき」といった回答が寄せられている。
1on1面談のための管理ツールを導入したことがあるかを尋ねたところ、「導入したことがない」という回答が52.5%を占めており、「導入したことがあり、今も利用している」は33.4%、「導入したが今は利用していない」は10.4%となった。1on1面談のための管理ツールを「導入したことがある」と答えた人に、導入したツールを活用できているかを尋ねた質問では、「活用できている」が82.4%を占めている。
1on1ツールを使ってよかったと感じたこととしては、「面談内容がしっかり記録に残り、次回以後の面談や評価、フィードバックに説得力があり役立ちます」「後で上層部に報告する際にどうすれば改善できるかなど、対策を立てやすい」「物事を聞く順番がわかる」といった回答が寄せられた。また、1on1ツールをどんな場面で活用できていないと思うかを尋ねたところ、「データベース化できていないから、誰に何を伝えたのかを多くの人数分覚えておくことができない」「人事が使えというから記録に残しているが振り返ることがない」といった回答が寄せられている。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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