アドビは、9月1日付けでTably代表の及川卓也氏がエグゼクティブフェロー(顧問)に就任したことを、9月15日に発表した。
及川氏は、MicrosoftでWindowsの開発統括、GoogleでChrome、ChromeOSなどの開発に従事し、日経ビジネスの「次代を創る100人」に選出されるなど、日本を代表するプロダクト開発者の第一人者として活躍している。
アドビは、「Adobe Creative Cloud」「Adobe Document Cloud」「Adobe Experience Cloud」の3つのクラウドソリューションを通して、デジタル化の推進に貢献しているが、及川氏とともに、その取り組みをさらに推し進めていく。
及川氏には、以下を中心とする役割が任される。
- アドビ製品および最新テクノロジーを日本市場向けに展開する際の企画、開発、営業、運用や組織の強化、社員育成の支援
- 顧客企業およびパートナー企業との交渉支援
- イベント、セミナーでの登壇、エグゼクティブラウンドテーブルへの参加によるマーケティング支援
及川卓也氏は、大学卒業後、外資系コンピューター企業でソフトウェア開発や研究開発業務に従事。プロダクトマネジメントとエンジニアリングマネジメントという、製品開発において軸となる2つの役職を経験し、2019年1月、テクノロジーにより企業や社会の変革を支援するTably株式会社を設立。『ソフトウェア・ファースト~あらゆるビジネスを一変させる最強戦略~』(日経BP)、『プロダクトマネジメントのすべて 事業戦略・IT開発・UXデザイン・マーケティングからチーム・組織運営まで』(翔泳社)などの著書も出版している。
今回の及川氏との顧問契約を受け、アドビ 代表取締役社長の神谷知信氏は次のように述べている。
「日本を代表するプロダクト開発者の第一人者である及川卓也氏を顧問に迎えられて、非常に喜ばしく思います。今後、アドビのテクニカル/CTO顧問として、アドビ製品の技術的利点やソフトウェアとデザインの融合、Adobe Senseiに込められた技術の裏側など、これまでなかなか伝えられなかった観点でお客様、特にCIOとの接点を広げて頂けると確信しております」
また、及川氏は、エグゼクティブフェロー就任にあたり、次のコメントを寄せている。
「1980年代後半、UNIXや独自OSを搭載したワークステーションからレーザープリンターへPostScriptで印刷をし、ウィンドウシステムも珍しかった時代に、画面で見るよりも綺麗に印刷ができることに強く感銘を受けました。それが、私とアドビとの出会いでした。その後も私のキャリアの中では、時には重要なパートナーとして、また時には手強いライバルとしていつもアドビがいました。日本に今一度活力を与え、より良い社会にするために、テクノロジーの活用は不可欠です。アドビとともに、日本のIT力を引き上げ、日本および世界をより良いものにしていければと思います」
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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