プライシングスタジオは、シリーズAラウンド・1stクローズとして、SBIインベストメントをリードインベスターとし、既存投資家のSTRIVE、新規で複数の個人投資家を引受先とした第三者割当増資および大手金融機関からのデットファイナンスを合わせて、計4.3億円の資金調達を実施したことを、11月23日に発表した。今冬には、2ndクローズでの追加調達も予定している。
同社は、戦略的に価格変更を行うことで企業の成長を加速させることを目的として2019年に創業。当初は価格分析のプロセスを自動化したプロダクト「Pricing Sprint」を活用して、SaaS・サブスクリプション企業を中心とした約50社の企業・100サービスに対してコンサルティングを行ってきた。
一方で、当時は戦略的に価格変更を行う企業は珍しい存在で、価格変更に興味を持つ企業においても「重要だが緊急ではない業務」として認識されるケースが大多数だったが、現在は円安や原材料価格の高騰等が続き、多くの企業において価格変更の意思決定が「緊急かつ重要な業務」として捉えられている。
そのような背景もあり、SaaS・サブスクリプション領域に限らず食品メーカーやプロ野球チーム、メディア、ジム、クリニック、ブロックチェーン関連サービスといった、他業種・業態へサービスを展開しており、今期年商は開始5か月で昨年対比ですでに約3.4倍、最終的には10倍の着地を見込む。
今回調達した資金は、急激な市場の変化に対応すべく既存のコンサルティング事業、ソフトウェア事業に加えて新たに開始する、顧問・アドバイザリー事業、プライシング人材のトレーニング事業に充当されるほか、マーケティング責任者、プライスコンサルタント、セールスに加えて、CEO・COOとともに事業をに作っていくビジネスオープンポジションなど、さまざまなポジションでの採用強化、さらなる市場拡大を見据えたオフライン・オンラインマーケティングに充当される。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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