ジェネシア・ベンチャーズは、実践型講義や個別メンタリングを組み合わせた起業家向けの事業成長支援プログラム「Entrepreneurs Academy(アントレプレナーズアカデミー)」の実施と応募の受付開始を、2月28日に発表した。参加費は無料。
同プログラムは、ジェネシア・ベンチャーズが累計130社(2023年2月時点)を超える創業期のスタートアップに投資・伴走してきた中で得てきた、実践的な知見や投資先起業家の実体験を共有することで、事業成長のための最短距離を提示するとともに、あらゆる垣根を越えたコミュニティ形成を促進し、日本のスタートアップエコシステム全体の底上げを目指して実施される。
スタートアップ業界に接点を持つ起業家だけでなく、研究者や地方在住者・大企業出身者といった、これまでベンチャーキャピタル(VC)や先輩スタートアップ経営者との縁がなかったため、十分な情報や交流機会に恵まれていなかった起業家を含む、幅広い属性の起業家を対象に実際のスタートアップ経営者や事業家目線の実践的な座学コンテンツや、第一線で活躍するスタートアップ経営者の座談会などを、4か月間で集中的に提供する。
講義は、事業立ち上げ時に必要な知識を習得する場であるとともに、実際にさまざまな困難を乗り越えてきた先輩起業家からのリアルな知見や失敗談の学びを通じて、事業成長への最短距離を掴む場としてデザインされている。
各コンテンツは、双方向のコミュニケーションをベースに設計されており、プログラム採択者の横のつながり、先輩起業家との縦のつながり、そして将来のステークホルダーとなりうる人たちとの斜めのつながりといった、さまざまな角度で関係性を構築できる機会を多数用意する。
スタートアップエコシステムには起業家や投資家だけでなく、事業会社や行政関係者、各分野の専門家といったさまざまな参加者がいるため、彼らとのネットワーク構築を通じて今後の事業推進を強化することが可能となる。
実践型講義のテーマ(予定)は以下の通り、
- 成功/失敗するスタートアップの共通点
- 事業領域を選定する際に意識すべきポイント
- 課題やニーズの検証プロセスにおいて意識すべきポイント
- MOAT(競争優位性・参入障壁)の構築に向けて意識すべきポイント
- CI策定・強いチームを創るための要点/組織作りの失敗ケース
- 投資家に伝わるピッチデック作成のポイント
- 資金調達(エクイティファイナンス・銀行借入・助成金)のポイント
- 各種契約(創業者間契約/投資契約/株主間契約/POC契約など)の留意点
開催期間は5月~9月で、会場は東京都渋谷区を予定している。採択企業数は、最大10社を予定しており、プログラムへの参加にともなう交通費や宿泊費などの実費は、ジェネシア・ベンチャーズが負担する。
応募対象は、VCからのはじめての資金調達によって、事業成長を目指すプレシード・シード期における起業家/チーム。
応募条件は以下の通り。
- VCからの資金調達を受けていないこと(エンジェル投資家からの資金調達は除く)
- 革新的なアイデアやテクノロジーを基に指数関数的な成長を目指していること
- VCやスタートアップコミュニティとの交流に関心があること
- 事業アイデアがすでにあること(事業計画書、資本政策表などは不要)
- 参加者および関係者などが反社会的勢力でないこと
- 同プログラムの応募規約に同意できること
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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