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tenkaiがプロトタイプを作成しながら要件を検証するサービス「動検定義」パイロット版をリリース。申し込みは7月末まで

 新規サービスのプロトタイプ支援を行っているtenkaiは、ITサービスの要件定義を支援するために、プロトタイプを作成しながら要件を検証するサブスクリプション型プロトタイプ開発サービス「動検定義(どうけんていぎ)」のパイロット版を6月28日にリリースし、申込受付を開始した。

 ITサービス構築において、要件定義を外部事業者に委託しても、納品された要件が実際のサービスを正確に表しているか否かを開発者でない人が判断することは難しい現実がある。この要件が誤って定義されていると開発されたサービスと期待していたサービスが乖離してしまう。その乖離を防ぐために「動検定義」は、まだ曖昧なサービスイメージを基にしてプロトタイプを作り、サービスのコア要素(必要なデータや機能、UXなど)を理解する工程を提供する。

 「動検定義」は、プロトタイプを作ることでサービスに必要な要素を体得し、都度のレビューを通じてサービスの要件を固めることを支援する。これにより、担当者が直面する課題の解決策となり、実現したいサービスの開発が促進される。また「動検定義」は全工程オンライン上で実施されるため、時間や場所の制約なくサービスを享受することが可能。

 「動検定義」では、一定の期間と費用でプロトタイプを作成するパッケージを提供する。設定された稼働枠内でUIデザインやシステム実装の稼働を調整しながら、アジャイル的な手法を用いて開発していく。

 まずはWebアプリケーションを希望する一部のユーザに対し、「動検定義」サービスパイロット版を提供する。パイロット版の提供を入り口として「動検定義」サービスの本格提供および拡大を目指す。パイロット版の申込締め切りは2023年の7月末。

 「動検定義」のメリットは以下の通り。

1.プロトタイプを作る過程で作成すべきサービスが明確になる
  • Step1:ヒアリングを行い、タスク(ユーザ価値/機能)を一覧化
    • サービスを俯瞰でき、サービスの全容が把握できる
  • Step2:上記タスクに優先度を設定
    • コア技術、コア要素が理解できる
  • Step3:優先度に基づきプロトタイプのデザインと実装を実施
    • プロトタイプを動かし、直感的にサービスを理解
  • Step4:毎週プロトタイプのレビューの実施(Step2~4を反復的に継続実施)
    • サービスを深く語り、考えることでサービスが明確になり構造を理解できる
    • プロトタイプデモを用いて社内説明が捗る
サービスプロセス(ヒアリング~タスク化)
サービスプロセス(ヒアリング~タスク化)
サービスプロセス(アジャイル開発)
サービスプロセス(アジャイル開発)
2.費用・期間が固定されたオールインワンのパッケージで提供

 新サービスを構築する際には、企画・デザイン・プログラミングといったさまざまな専門スキルが必要。これらすべての要素を社内で対応する場合にはコストがかかる。「動検定義」ではあらかじめ週あたりの稼働量を決め、実施するタスクに応じ柔軟に同社のリソースを割り当てる。担当者はリソース調整に頭を悩ませることなく、随時更新されていくプロトタイプを基にしてサービスを考え続けられるためサービスの理解が深まる。また「動検定義」は期間と費用が固定されたサービスのため、社内決裁を通しやすいのもメリットと言える。

 今回のパイロット版では、ヒアリング部分を無償で提供し、プロトタイプ開発は週間あたり60万5000円で、開発期間を8週間と設定して合計484万円でサービスを提供する。なお、費用には各種ツールの利用料とクラウド環境の提供費が含まれている。

パイロット版の費用についての説明
パイロット版の費用についての説明
3.プロトタイプの成果を開発につながる形で利活用できる

 「動検定義」契約終了後は、4つのオプションプラン(別途費用発生)を選択することで、プロトタイプの成果を実際の開発につながる形で利活用できる。オプションプランは以下の通り。

  • プロトタイプの維持
  • プロトタイプ開発の継続(β版の開発へと進む)
  • 要件定義書を作成
  • プロトタイプを「動検定義」とは別環境に移管
オプションプランの選択
オプションプランの選択
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)

「プロダクト開発」にフォーカスしたオンラインメディアです。プロダクトマネージャーや、プロダクトマネージャーを目指す方をはじめ、チームメンバーや事業責任者、テックリードなど、プロダクト開発を「正しく」進めていきたいすべての人のために、プロダクトマネジメントに関するあらゆる知見をお届けします。

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