SVPGシリーズの新刊『LOVED』が7月16日に発売。プロダクトマーケティングの基本や事例を解説した決定版

　マルティナ・ラウチェンコ氏による著書『LOVED 市場を形づくり製品を定着に導くプロダクトマーケティング』（横道稔・訳）が、7月16日に日本能率協会マネジメントセンターから発売される。A5判・336ページで、価格は2860円。

　同書は、『INSPIRED』『EMPOWERED』に続くSVPG（Silicon Valley Product Group）シリーズの第3弾で、プロダクトマーケティングを学べる一冊。プロダクトチーム、マーケター、起業家、製品とビジョンを持つすべてのリーダーに向けて、プロダクトマーケティングの基本について解説されている。

　MicrosoftとNetscapeでプロダクトとマーケティングのリーダーとして活躍し、カリフォルニア大学バークレー校の工学部大学院講師でもあるラウチェンコ氏が何百もの企業とのコラボレーションから得た教訓を抽出した、現代のプロダクトマーケティングの決定版とも言える。プロダクトマーケティングの4つの基本やプロダクトマジャーなど他職種との連帯、GTM戦略やメッセージングのキャンバスなどが多くのシリコンバレーの事例とともに紹介されている。

　翻訳者の横道氏は刊行にあたり、次のコメントを寄せている。

　PMのバイブルとも言われることも多い「INSPIRED」でお馴染みのSVPGシリーズ最新作「LOVED」が発売となります。

　日本においても、プロダクトマネジメントの普及に伴い「優れたプロダクト」をディスカバリーし、デリバリーする技術が日々実践されています。しかし、プロダクト・マーケット・フィットやグロース、独占状態を目指すにおいて、プロダクトさえ優れていれば、その目標が達成できるわけではないでしょう。優れたプロダクトは、成功のための必要条件であって、十分条件ではないのです。

　その優れたプロダクトが、適切な市場に認知され、望ましいパーセプションを獲得し、有機的にグロースするためには、「プロダクトマーケティング」の営みが組織に必要になります。

　本書には、組織で「プロダクトマーケティング」を実現する上での、さまざまな基礎事項や事例、テクニック、ツールキットが含まれています。

　PMがプロダクトマーケティングを学ぶ第一歩として。PMMがプロダクトマーケティングに関するさらなる知見を得る機会として。

　また、プロダクト作りに携わるあらゆる職種が、自分たちのプロダクトを一丸となって世の中に広めるための共通言語を得るために。さまざまな人にとって、インサイトのある一冊になっています。

　ぜひお手に取り、組織のさまざまな職種を跨いで「プロダクトマーケティング」の共通言語を作ることに役立てていだければと思います。

──「LOVED」訳者：プロダクトコーチ 横道 稔

目次

• PART I プロダクトマーケティングの基本
  • アンバサダー、ストラテジスト、ストーリーテラー、エバンジェリスト
• PART II プロダクトマーケターの役割
  • スキルと責任、パートナーシップ
• PART III プロダクトマーケティングの戦略
  • 戦略を導くコンセプト
• PART IV ストーリーとメッセージング
  • 効果を生み出す実践とプロセス
• PART V プロダクトマーケティングリーダー
  • 組織変革と成長、人材採用と育成