SaaS向けデモプラットフォームを手がけるPLAINERは、サイバーエージェント・キャピタルおよびALL STAR SAAS FUND等より資金調達を実施したことを発表した。これにより、累計調達額は約1.7億円となった。
今回調達した資金は、プロダクト開発、サービス体制の強化、新サービスの開発に充てられる予定。同社は事業の拡大を通じて、より多くの優れたソフトウェアの価値を国内に広げ、SaaS企業が世の中を変革していくための基盤となることを目指す。
同社が提供する「PLAINER」は、ソフトウェアを複製やカスタマイズしたデモコンテンツを誰でもノーコードで制作でき、顧客への提供とアクセス解析を可能にするSaaS向けデモプラットフォーム。昨年のサービス開始からすでにfreee、Chatwork、ヌーラボなどの上場企業を含め、先進的なプロダクトを持つSaaS企業に導入され、作成されたデモは10万人以上のユーザーに閲覧されている。
「PLAINER」を活用すると、ノーコード・最短10分で、実際のプロダクトを疑似体験できるコンテンツを制作できる。これによって各顧客接点・シーンに合わせてパーソナライズしたデモ体験を提供できるようになり、顧客にプロダクト価値の適切な理解を促すことが可能となる。
ソフトウェア企業の高度に分業化が進んだ組織体制において、開発したプロダクトの価値が顧客企業内で理解されるまでには社内外で多くの業務プロセスが必要であり、従来の手段では質やスピードの担保が課題となっていた。
「PLAINER」は、SaaS企業のPMM(プロダクトマーケティングマネージャー)を中心にマーケティング、セールス、カスタマーサクセス等のビジネス部門で導入が進んでおり、例えばサービスサイト上に製品のデモ体験を設置することで顧客に製品理解を促し、CVRが最大2倍以上となるなど、重要KPIの向上に貢献している。一つの部門で作成したデモはほかのビジネス部門で複製・カスタマイズして活用できることから、業務プロセス全体の効率化・コスト削減にも貢献している。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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