Appier Groupは、韓国のオンラインゲーム大手であるネクソンと協業し、同社の高価値ユーザー層獲得にあたってAIソリューションが大きな成果を上げたことを、12月1日に発表した。
同社は、過去6年間にわたってAIソリューション「AIBID(アイビッド)」をネクソンに提供することで、いくつものマイルストーンで重要な役割を担っている。
AIBIDは、独自のAIオーディエンスモデルを備えており、高価値のユーザー層をきめ細かく特定することによって、それぞれのゲームの特性に合わせたアプローチ方法を提案する。また、ゲームアプリ、コンテクストデータ、マーケティンググラフィック上にあるユーザーインタラクションの緻密な分析を行い、ゲームインストールの促進だけでなく、広告の費用対効果(ROAS)を改善することで、高いユーザー維持率を実現している。
ネクソンは、AIBIDの活用を通じて、「アラド戦記」モバイルシリーズや「カートライダーラッシュ+」といった主力タイトルの販売促進を成功させ、ユーザー継続率の維持にも成功した。
AIBIDは、2022年にネクソンが実施した「アラド戦記モバイル」のキャンペーンに採用され、リリース当初から高価値ユーザーの確保に貢献している。初週から4週目にかけてレベル完了率が6.9%増加、アプリ内購入が1.4倍に急増するという、目覚ましい成果を上げた。
また、ネクソンの人気ゲーム「カートライダーラッシュ+」のインストール数が発表後45日目で落ち込んだことから、AIBIDのリエンゲージメント機能が導入され、戦略的なユーザーリターゲティングの実施によって、ユーザーコンバージョン率(CVR)が55%上昇するとともに、アプリ内購入も16%増加している。
Appier Groupとネクソンのパートナーシップは継続的に拡大しており、ネクソンは3Dバナーやバナー内動画など、Appier Groupの新たなクリエイティブアセットを導入する計画であるという。クリエイティブアセットの導入は、ユーザーの注目を集めるとともに、新作の「カートライダードリフト」や、歴史のある「メイプルストーリーM」などにも導入され、クリックスルー率(CTR)の大幅な向上を実現している。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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