レバレジーズは、スクラム開発のための業務効率化支援ツール「Agile Effect(アジャイルエフェクト)」を4月1日にリリースした。
昨今、ソフトウェア開発を進めていく中で「アジャイルを進めたいけれど今の業務の進め方を大きく変えられない」「アジャイルで進めると、進捗状況を定量的に把握することが容易にできない」「チームの課題の発見や改善策見つけるための判断材料がない」といった課題がある。
同社はその課題を解決しエンジニアの生産性向上のために、アジャイルのフレームワークで一般的に使用されているスクラム開発のための業務効率化支援ツール「Agile Effect」を開発した。
実際に社内で導入した結果、いずれのチームもパフォーマンスが向上した。具体的には「ベロシティー分析」でチームの作業速度を可視化することで振り返りを効率化し、「バーンダウンチャート」で日々の進捗度を検査、迅速な進捗把握、柔軟な調整を可能にすることからスタートした。
これらの機能により、スクラムチームはスプリント計画の精度および目標達成思考性が向上。組織内に潜む未解決の課題を明らかにし、改善策を講じながらPDCAのサイクルの高速化を実現することに成功した。
「Agile Effect」は、アジャイル思想に基づきスクラム開発を効率化・自動化・指南する機能を提供する。今後は開発プロセスのほか、組織全体のアジャイル化を促進し、多種多様な業種や業界の生産性向上を支援するさまざまな新機能を増やしていく。
「Agile Effect」の3つの特徴は以下の通り。
生産性の安定度を測定するためのベロシティー分析
「Agile Effect」は、時系列順にベロシティーを可視化する。ベロシティーとは、スクラム開発におけるチームの生産性を示す指標であり、1スプリントの作業量の合計のこと。これまでのベロシティーと比較することで、生産性の評価が可能となる。ベロシティーを可視化することで、生産性が安定していないことの原因分析や次回以降のスプリント計画に役立てられる。
多機能なバーンダウンチャートで、最新の進捗状況を常に見える化
バーンダウンチャートでは、チームの進捗状況を定量的に表示する。これにより進捗度を検査し、迅速な進捗把握および柔軟な調整を可能にする。また、プロダクトオーナーや事業責任者にリアルタイムで進捗状況を共有できるため、進捗報告資料を別途作成するといった「仕事のための仕事」を大幅に削減できる。
詳細なタスクダイアログでチームの生産性を向上
バーンダウンチャートとチームが実施したタスクの更新履歴を紐付けて日ごとに管理する。これにより、当日発生したタスクの追加、完了、削除のログを確認できる。各タスクの進行状況の変化をリアルタイムで把握・調整できるため、突然メンバーにかかる過剰な負荷を回避できる。
「Agile Effect」の今後のアップデート機能は以下の通り。
各メンバーの進行状況を可視化することで迅速かつ柔軟な調整が可能
進捗状況を全体もしくはメンバーごとに把握できる。これにより、現状で誰がどのくらいの作業量を持っているかを一目で確認でき、進捗遅れの発見やコミニュケーションのきっかけを作る。
各メンバーの実績を可視化し、振り返りを効率化
スプリント開始時に計画した目標に対する実績やパフォーマンスをメンバーごとに表示する。スプリント終了時にこの結果を振り返ることで、各メンバーの目標の修正や具体的な問題の発見を効率的に行える。また、過去の実績データと比較することで各メンバーの成長過程を可視化できるため、メンバーのモチベーション向上のほか、リーダーは1on1などにより各メンバーの成長支援を効果的に行える。
なお「Agile Effect」では、1社でも多くの企業やエンジニアに生産性の向上を感じてもらうため、6月末までサービスを無料で提供する。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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