UXインテリジェンス協会(UXIA)は、UX向上のプロジェクトを主導する現場リーダーや、その候補者を対象とした資格試験「UX検定(応用)」の開始を7月28日に発表した。同試験は、認定事業者による研修受講とIBT形式のオンライン試験により実施される。

UX検定(応用)は、これからの時代のUXデザイナーにはビジネス成果を創出する力が求められることから、「UXとビジネスをつなぐ力を身に着ける」というコンセプトのもと開発されている。デザインのアプローチをビジネスに活かして、新たな領域に挑戦するジェネラリストやプロジェクトを推進するリーダーの支援を目指す。
すでに実施されているUX検定(基礎)は、すべてのビジネスパーソンを対象にUXデザインや、人間中心設計の基本的な考え方およびプロセスを体系的に学ぶための資格であり、試験に向けた学習を通じたUXに関する基礎知識の習得やマインドセットの浸透、組織全体のUXリテラシー向上を目的としている。
一方、UX検定(応用)はユーザー起点での事業創出・改善の実践プロセスを理解して、プロジェクトや事業を推進するスキルを身に着け、プロダクトの開発や改善、サービス設計に取り組みたい人が対象となる。UXに関する基礎知識を前提に、実務でUXプロジェクトを主導する能力=課題発見から解決策の立案・チームビルディング・ステークホルダーとの合意形成まで、プロジェクト全体を成功に導くための、より実践的な知見・スキルの習得を目的としている。
受験までの流れは以下の通り。
- 認定研修への申し込み時に、UX検定(応用)の受験を希望する旨を研修事業者に伝える
- 認定研修の受講後、受験希望者に対してオンライン試験システムが案内される
- 案内に従って試験システムにログインし、UX検定(応用)への申し込み手続きが完了すれば、任意のタイミングで受験できるようになる(認定研修修了後90日間のみ受験可能)
- 一度の申し込みで、2回まで受験できる
税込の受験料は3万1900円で、出題形式は制限時間90分、出題数60問の単一・複数選択式となり、シラバスから出題される。なお、資格の有効期限は取得日から3年間で、失効前に再受験して合格することによって、認定期間が3年間延長となる。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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