はじめに:BtoB SaaSの私たちが、toC事業に挑戦した理由
こんにちは。モノグサでMarketplace領域のプロダクトマネージャーを務めている岩楯です。
私たちモノグサは、これまで主に学校や塾などの教育機関や一般企業を対象に、記憶の定着を支援するプラットフォーム「Monoxer(モノグサ)」を提供してきました。いわゆるBtoB型のSaaS事業を主軸としています。
Monoxerでは、私たちが「管理者」と呼ぶ教員や企業の人材育成担当者に向けて管理画面を、そして「学習者」である生徒や社員にはiOS・Android対応の学習アプリを提供しています。
管理者は、学習者一人ひとりの記憶状況(何を憶えていて、何を憶えていないか)を可視化したり、憶えてほしい内容をアプリに配信したりできます。配信されるコンテンツは、管理者が独自に作成する場合もあれば、市販の参考書などをベースにした有料コンテンツを利用することもあります。
しかし、このBtoB型の構造には、1つの制約がありました。配信される内容は管理者が選定をするので、学習者一人ひとりの進度や目標といった、細かなニーズに完全に合わせることはむずかしいという点です。この「満たされない個別の学習ニーズ」を解消するため、私たちは新しい挑戦を始めることにしました。
それが、学習者が自らアプリ内で学習コンテンツを購入し、自由に学べる新サービス「モノグサマーケット」の立ち上げです。
この記事では、その企画立案からユーザー理解、仮説検証、そして訪問率4.6倍という成果に至るまでの道のりを、率直に振り返ります。
