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ProductZine Dayの第4回。オフラインとしては2回目の開催です。

ProductZine Day 2025

ProductZine Day 2025

SaaSプロダクトの実例から学ぶプロダクトマネージャーとチームの理想的なあり方

BtoBからのBtoCプロダクトへの挑戦──「仮説構築」と「仮説検証」の両輪を回し続けることの重要性

SaaSプロダクトの実例から学ぶプロダクトマネージャーとチームの理想的なあり方 第5回

 本連載では、EdTechスタートアップ企業「モノグサ」のプロダクトマネージャーが普段の実践に基づく知見を、さまざまな切り口でお届けします。第5回は、BtoBを主軸としたSaaSの新規事業として、BtoCのマーケットプレイスを立ち上げてプロダクトマネージャーとして担当している岩楯さんが、企画立案からユーザー理解、仮説検証、そして訪問率4.6倍という成果に至るまでの道のりを詳しく振り返ります。(編集部)

はじめに:BtoB SaaSの私たちが、toC事業に挑戦した理由

 こんにちは。モノグサでMarketplace領域のプロダクトマネージャーを務めている岩楯です。

 私たちモノグサは、これまで主に学校や塾などの教育機関や一般企業を対象に、記憶の定着を支援するプラットフォーム「Monoxer(モノグサ)」を提供してきました。いわゆるBtoB型のSaaS事業を主軸としています。

 Monoxerでは、私たちが「管理者」と呼ぶ教員や企業の人材育成担当者に向けて管理画面を、そして「学習者」である生徒や社員にはiOS・Android対応の学習アプリを提供しています。

 管理者は、学習者一人ひとりの記憶状況(何を憶えていて、何を憶えていないか)を可視化したり、憶えてほしい内容をアプリに配信したりできます。配信されるコンテンツは、管理者が独自に作成する場合もあれば、市販の参考書などをベースにした有料コンテンツを利用することもあります。

 しかし、このBtoB型の構造には、1つの制約がありました。配信される内容は管理者が選定をするので、学習者一人ひとりの進度や目標といった、細かなニーズに完全に合わせることはむずかしいという点です。この「満たされない個別の学習ニーズ」を解消するため、私たちは新しい挑戦を始めることにしました。

 それが、学習者が自らアプリ内で学習コンテンツを購入し、自由に学べる新サービス「モノグサマーケット」の立ち上げです。

 この記事では、その企画立案からユーザー理解、仮説検証、そして訪問率4.6倍という成果に至るまでの道のりを、率直に振り返ります。

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アイデア出し:「モノグサマーケット」という選択

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この記事の著者

岩楯 恭司(モノグサ株式会社)(イワダテ キョウジ)

モノグサ株式会社プロダクトマネージャー。 早稲田大学政治経済学部卒業、英国マンチェスター大学Full-Time MBA修了。 KLab株式会社、クックパッド株式会社、弁護士ドットコム株式会社各社にて新規事業の立ち上げや事業責任者を歴任。2023年にモノグサ株式会社に入社。BtoB領域のP...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://productzine.jp/article/detail/3597 2025/07/31 11:00

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