米Nonagon Capitalは、国内企業におけるWeb3の最新情報キャッチアップや事業開発に貢献すべく、「Nonagon Report」および「Nonagon Connect」の提供開始を4月18日に発表した。
Nonagon ReportとNonagon Connectは、国内企業においてWeb3を活用した事業開発や事業推進、Web3スタートアップへの投資や共同事業の立ち上げを検討する事業者を対象としている。
情報のインプットとアウトプットを通じた対話の場を組成し、海外におけるWeb3業界の最先端で起きている事象が、自社へどのような影響を及ぼす可能性があるかを俯瞰できる人材の育成に貢献する。また、情報収集のスピードと高い精度が求められるベンチャーファンドだからこそのリサーチや、リサーチに基づくインサイトの抽出・共有を行う。
Nonagon Reportでは、Nonagonの視点からWeb3関連事業の担当者が把握しておくべきトピックを解説するトレンドレポートを、月に1本配信する。現実世界の資産などをトークンにしたRWA(リアルワールドアセット)や、現実世界のインフラをブロックチェーン技術により活用しやすくするDePIN、ブロックチェーン技術とAIがどのように関わっていくのかといった、国内の大手企業が知らないでは済まされないトレンドやトピックを選んで、どのような形で応用可能なのか思考を巡らすきっかけや事業立ち上げや運営の基礎をつくる。
レポートにて解説を予定するトピックは以下の通り(市況やトレンドなどをもとに変更される場合あり)。
- RWA(Real World Asset)
- DePIN(Decentralized Physical Infrastructure Network)
- ブロックチェーン技術とAI
- スーパーファン・コミュニティ
- Intentsチェーンアブストラクション
- 次なるNFTの展望
- MEV(Miner Extractable Value)
- MPC(Multi-Party Computation)
- Oracleless DEX
- Web3カンファレンスレポート
Nonagon Connectは、Nonagon Reportと不定期に配信されるニュースレターを通じて得た知識やインスピレーションを、実際にWeb3を事業に取り込んでいる専門家や有識者との対話を通じて、Web3に関する解像度を高め、新規事業の立ち上げ・推進に生かせる知見を提供する。双方向のインプットの場として、各業界からWeb3に取り組む大企業の専門家を招いたディスカッションの機会を得られることが特徴となっている。
ディスカッションイベントは、参加者の負担を軽減するとともに当日の体験をよりよくするための準備期間を設ける観点から、四半期に一度のペースで開催される。Nonagon Reportの内容に基づいて開催するため、参加者間で共通の事前知識がある状態でディスカッションできるので、単なるセミナー以上の情報や知見、洞察を得られる。
あわせてNonagon Connectでは、Nonagon Capitalが北米を中心に構築したネットワークからの協業先や投資先の一部紹介などの特典が提供される、コミュニティメンバーを募集している。コミュニティメンバー企業は、特にブロックチェーンの恩恵を受けられるとNonagon Capitalが考える業界(金融、SIer、通信、インターネット、ゲーム、保険、不動産、IoT、メディア、広告、商社、エンターテイメント、食飲料、不動産、モビリティ、旅行、製造業、エネルギー、ヘルスケアなど)や、各企業が運営するCVCや事業部から、入会審査の上で受け付ける。なお、現時点では日本航空、NECソリューションイノベータ、東京ドームなどがコミュニティメンバーとして登録している。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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