ネオマーケティングとヴィアゲートは、両社のクライアント企業に対して高品質なマーケティングリサーチを提供することを目的に実施した、ネオマーケティングの調査データ分析ナレッジとヴィアゲートの生体データ(視線データ)計測技術を活用した検証の、第1弾の結果を5月9日に発表した。同調査は、全国の20〜69歳の1000名に対して、4月12日〜15日に行われている。
選択肢が多い設問において、正回答者の滞在時間スコアを100として、正回答者スコアと不正回答者スコアを比較したところ、不正回答者は正回答者に比べて選択肢の視線滞在時間が短く、とりわけ選択肢下部でその傾向が顕著だった。これは、選択肢が多いと下にある選択肢は見られない可能性を示唆している。
選択肢が長い設問において、正回答者の滞在時間スコアを100とした時の不正回答者、回答時間20秒未満回答者のスコアを比較すると、不正回答者・回答時間20秒未満回答者どちらも、正回答者と比較して選択肢の視線滞在時間が極端に短い。不正回答者の中でも、とりわけ回答時間が20秒未満の場合は正回答者と比較して視線滞在時間が61%低いことから、回答時間が短い=きちんと見ていない可能性が高い。
コンセプト評価において、正回答者の滞在時間スコアを100とした時の不正回答者、回答時間30秒未満回答者のスコアを比較したところ、不正回答者・回答時間30秒未満回答者どちらも、正回答者と比較してコンセプト文の視線滞在時間が短い。また不正回答者の中でも、とりわけ回答時間が30秒未満の回答者は正回答者より視線滞在時間が53%低いことから、回答時間が短い=きちんと見ていない可能性が考えられる。
以上の結果を受けて、不正回答者はアンケートの視線滞在時間が短いことが明らかになり、選択肢は多くせず短く、コンセプト文は読みやすくすることが、アンケートの視認性を高めることにつながり、結果的に回答意欲が上がって回答精度が高まるとしている。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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