中出昌哉氏による著書『やりきる意思決定 生成AIという「人間を超える知性」を従える究極のビジネススキル』が、7月24日にかんき出版から発売される。312ページで、価格は2200円。

同書は、事業構想を考える際の思考法、プロダクトマネジメント、戦略戦術立案、課題解決において、中出氏が実務で使っている方法を実例付きで記載した一冊となる。
ビジネス上の課題の本質は「何に取り組むべきか」を見極めること。課題の「特定」にも、課題の「解き方」にも型が存在していて、その型に忠実に実行さえすれば解決は容易にできると中出氏は考える。同書では、それを誰でも「マネできる型」としてまとめている。
また、生成AIの時代において自分の頭で何が重要かを考え、正しい意思決定を下し行動していく(もしくは間違った意思決定をした後にすぐ気づいて正しい意思決定をし、行動し直す)ということが一番重要なスキルになると考え、「やりきる意思決定」としてその原理と方法論を書き記している。
同書の発売にあたり、中出氏は次のコメントを寄せている。
プロダクトに関わるすべての人にとって、いま意思決定の質が問われています。
生成AIが膨大な情報を高速に処理する時代において、人間の本質的な役割は「何に取り組むか」「どう進めるか」といった意思決定そのものにシフトしています。このたび出版した『やりきる意思決定』は、そうした時代にプロダクトを前進させるための、実践的な意思決定の型をまとめた一冊です。
本書で紹介する「4A意思決定モデル」は、①全体像を構造的に捉える(Analyze)、②注力すべき課題を見極める(Assess)、③関係者の認識と方向性を揃える(Align)、④小さな実験で前進しながら学ぶ(Act)という4ステップから成り立っています。複雑で正解のない状況でも、迷わず進み、成果につなげるための思考プロセスです。
私はこれまで、野村證券、MIT、カーライルグループを経て、現在はテックタッチでCPO兼CFOとしてプロダクト開発と経営の両輪を担っています。さまざまな現場に関わる中で、意思決定のプロセスが不明瞭なまま進み、途中で迷走したり、着地しないまま終わるケースを多く見てきました。本書はそうした“やりきれない構造”を乗り越えるための道具箱です。
プロダクトの意思決定に向き合うあなたにこそ、きっと役立つ一冊になるはずです。戦略を描くだけでなく、実行しきる力を磨きたい方に、ぜひ手に取っていただければと思います。
──『やりきる意思決定』著者:テックタッチ株式会社 取締役CPO・CFO 中出昌哉
目次
- 第0章 意思決定は方法論として構造化されてこなかった
- 第1章 「やりきる」ために「見えない課題」を洗い出す
- 第2章 「やりきる」ために「成長ドライバー」を見つける
- 第3章 「やりきる」ために「同じもの」を見る
- 第4章 やりきる
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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