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クニエ、新規事業の立ち上げ後の「事業グロース」における成功と失敗の要因を明らかにしたレポートを公開

 クニエは、新規事業の立ち上げ後の「事業グロース」における成功と失敗の要因抽出を目的に、事業グロースに携わったことのあるビジネスパーソンを対象に実施した、実態調査の結果をまとめた「事業グロースに関する調査レポート」を5月17日に公開した。同調査は、2023年12月に行われ、314名から回答を得ている。

 同レポートによれば、事業において事業開始から3年経過時点での最重要KPIの達成度が100%以上を「成功」、100%以下を「失敗」と定義して調査したところ、81%の新規事業が事業グロースに失敗していることが明らかになった。最重要KPIとして設定される項目の上位は「売上」「利益」「販売数・契約数」となっている。

 商品・サービスについて事業開始時点では、失敗層は「顧客のニーズ・課題に合致するものになっていた」「機能や付随サービスを可能な限り盛り込んだ」と回答した割合が低く、顧客が誰でどのような商品・サービスがフィットするかの見極めが甘いままリリースに至ると、事業の失敗につながるといえる。また、事業開始後では、「顧客層の広がりに応じて商品・サービスを追加できた」が低く、事業グロースの観点では事業が拡大するにつれてターゲット層が広がり、商材へのニーズもより多様化していくことから、初期の商材に加えてより「マス」なターゲットに適した商材を拡充できない限り、事業グロースは実現できないと考えられる。

 失敗層は、「新規事業における数値目標は見直しを前提としているものだ」と回答した割合が10ポイント超上回っているほか、「新規事業における各施策は、試行錯誤しながら柔軟に見直すべきものだ」と回答した割合も高い。

 これらの結果を踏まえて、クニエは事業グロースについて、「新規事業の立ち上げフェーズとは求められる要素が異なる。流行りの方法論に振り回されず、事業成長のための施策を愚直に進める実行力が欠かせない」と指摘している。

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