ハイレベルなビジネス成果を導く
事業責任者の方は、機能のローンチやプロジェクトの完了を主な目標とする初級レベルのプロダクトマネジメントとは異なり、ビジネスレベルの指標に対して最終的な責任を負っています。マネージャーは投資家や取締役会に報告し、収益や解約率、その他のミッションクリティカルな(業務遂行に不可欠な)指標について、ロジカルに伝える必要があります。
Mixpanel社内でも、データに基づいた組織運営を行っていると考えており、社内のチーム内の調査プロセスにも目を向けています。
Mixpanelのプロダクトデザイン担当バイスプレジデントであるNeil Rahillyは、次のように述べています。
「ユーザーをよりよく理解すること、そしてユーザーに提供する改善のスピードを向上することを最優先としていますか? 成長するためにはプロダクトの品質と差別化が非常に大切な戦略的な要素だと思われるような、極めて競争の激しい環境にいますか?もしもこの答えがイエスなら、良質なデータを持っていること、そして誰でもそのデータを理解できるようにしておくことは非常に重要です」
「バイスプレジデントとして、取締役会で出すデータが確実に正確でなければならないときもあるでしょう。厳しい質問をされることもあるでしょうし、10億円、20億円の動く決断を検証するためにデータが必要になることもあるのです」
適切なツールがあれば、プロダクト分析によりビジネスへのインパクトを促進し、証明することが可能です。例えば、MAU(月間アクティブユーザー数)のような指標を測定することで、何人がプロダクトを購入し、さらには推定収益がいくらになるかを見積もれます。このデータを使えば、マーケティング予算に対するパフォーマンスを分析し、また、より正確に予測するためにも使用することができます。
プロのヒント
収益や財務データがデータウェアハウス(Snowflake、BigQuery、Redshiftなど)に格納されたままの場合は、このデータウェアハウスツールとプロダクト分析ツールを統合して、この重要なデータにアクセスできる(SQLに制限されない)ようにしましょう。
スイスのエデュテックEvulpo社の管理部門責任者であるMatteo Borinelli氏は、Mixpanelを使用して、財務指標や重要な資金調達に影響する取締役会や投資家レベルの指標に対するパフォーマンスをトラッキングしています。
「最初にデイリーアクティブユーザーを見て、何人の人がプロダクトを購入し、その結果どの程度の収益が見込まれるかを推定しています。さらにこのデータセットからは、マーケティング予算のパフォーマンスを分析することが可能です。これにより、財務予測の精度が3倍向上しました」
「Mixpanelにより信頼できる基盤を手に入れたので、自社のランウェイを理解し、成長を計画できるようになりました。このデータを共有して投資家との信頼関係を築くことが、資金調達の成功につながっています」