編注
原文:「We asked scale-up and enterprise leaders how they use product analytics to grow their companies. Here’s what they told us.」。翻訳にあたり若干加筆修正を行っています。
プロダクト理解のための顧客インタビューの重要性
Mixpanelはいつも、お客様のことをより深く理解したいと考えています。Mixpanelのダッシュボードや数字の確認はもちろん行っていますが、プロダクト事業責任者やデータ事業責任者とじかに会話することで、貴重なインサイトやフィードバックが得られます。これをもとに、Mixpanelのアナリティクスプラットフォームを進化させ改善しています。
最近、Mixpanelでは、データインフォームド(データを意思決定に活用すること)を実践しているスケールアップ企業や大企業の事業責任者にインタビューを行い、どのように業務やチームを管理しているかを聞きました。
インタビューの回答に目を通し、Mixpanelのパワーユーザーであるお客様のケーススタディと並べて分析するうちに、私たちはある傾向に気が付きました。多くの顧客がいろいろな興味深い方法でプロダクト分析を利用しており、従来のプロダクト指標をはるかに超えたところに着目していたのです。
それでは、データサイエンス、アナリティクス、プロダクト、デザインやオペレーションの各分野におけるエグゼクティブや事業責任者たちが、プロダクトデータから得られるインサイトを活用し、プロダクトだけにとどまらない成長を導くすばらしい方法についてご紹介します。
データカルチャーを構築すること
プロダクト分析の運用で、機能リリースやA/Bテストの効果測定とはあまり関係のないものがあります。いくつかのプロダクト事業責任者にとっては、アナリティクスは単純に数値を可視化するものではなく、より良いデータドリブン型の企業文化を促進するための促進ツールとなっているのです。
ある事業責任者は、Mixpanelのようなプロダクト分析ツールを使い、社内のさまざまなチームがプロダクトデータにアクセスできようにすることで、チームメンバーが連携しやすくなり、客観的でデータに裏打ちされた意思決定を一緒に行えるようにしています。
これには、データの専門家ではないチームメンバーも含まれています。ATB Financial社の戦略的洞察と意思決定サポート担当ディレクターであるJaryd Zinkewich氏によると、彼のチームでは、セルフサービス型のプロダクト分析がデータの活用力を高める上で重要な役割を果たしていると話してくれました。
「Mixpanelの大きな価値は、その使いやすさにあります。たとえあるチームメンバーに強力なデータスキルがなくても、セルフサービスで各自が基本的な疑問への答えを見つけられます。これにより、社内のアナリストにもっと複雑な疑問を問い合わせるスキルが身に付き、良い循環が生まれます。Mixpanelは、組織全体のデータリテラシーを向上させる重要な手段だと感じています」
組織の全員をSQLマスターにすることを目標にする必要はありませんが、セルフサービス型のプロダクト分析を組織カルチャー改変の火付け役として活用する、ある人事系SaaSのトップ企業の事業責任者は、メンバーのさまざまなスキルレベルを認識し、それを伸ばす方法を模索することが重要であると語っています。
例えば、イノベーター(新しいことに積極的な姿勢を持つ者)は称賛されるべきです。その一方で、そうではないメンバーにおいても、分析レポートの作成や仮説の構築といった基礎的なデータスキルの向上は奨励されるべきです。
一晩ですぐに結果を出したい人向けのプロセスではありませんが、チームの文化を育てるという長期的な視点に立ったアプローチなのです。