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ProductZine Day&オンラインセミナーは、プロダクト開発にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「ProductZine(プロダクトジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々のプロダクト開発のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

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Developers Summit 2026 「Dev x PM Day」

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プロダクトづくりが捗るエキスパートから学ぶFigma/FigJam実践活用術

プロダクト開発を加速する Figma Make──「Figma Make Cafe」イベントレポート

プロダクトづくりが捗るエキスパートから学ぶFigma/FigJam実践活用術 第11回

 2025年11月、東京・渋谷で「Figma Make Cafe」が開催されました。参加者はコーヒーやスイーツなどを楽しみながら、Figma Makeを実際に体験したり、トークセッションやハッカソンに参加したりしました。Figmaではこれまでも多くのコミュニティイベントを開催していますが、今回のようなインタラクティブな形式は初の試みです。イベントレポートを通して、Figma Makeがプロダクト開発プロセスをどう変えようとしているのかをお伝えします。

Figma Makeとは?

 Figma Makeは、2025年7月に正式リリースされたFigmaの新機能です。一言で表現するなら、「アイデアやデザインを機能的で忠実なプロトタイプに変換できるAI搭載ツール」と言えるでしょう。

 テキストプロンプト、画像、既存のFigmaデータなどを使用して、実際に機能するプロトタイプを簡単に作成できます。専門的なコーディングスキルがない人でも、AIとの対話を通じてプロトタイプを生成できる点が最大の特徴です。

 典型的な利用シーンの一つは、既存のWebサイトに新機能を追加する場面です。例えば、会員登録ページを追加したりECサイトの検索機能を充実させたりといったとき、Figma Makeを使えば実際に動かすことができてデザインの再現度も高いプロトタイプを作ることができます。これまではデザイナーが頑張ってコードを書いたり、あるいはエンジニアがわざわざ実装したりといった作業をしていた時間が大幅に短縮できることになります。

Figma Makeの画面イメージ
Figma Makeの画面イメージ

 一般的には、プロトタイプを作成するために工数をたっぷりと割くことはできないでしょう。スケジュールに制限がある中で、いろいろなアイデアをじっくり検討することは難しいはずです。Figma Makeを使えば短時間でいくつものプロトタイプを作成できるため、より多くのアイデアを実際に動く形で試すことができ、より良いアイデアを見つけられる可能性が高まるのです。

 なお、Figma Makeで作成したものはそのままURLを発行して公開することもでき、一時的なキャンペーンサイトなどに活用することもできます。

Figma Make Cafeの様子

Figma Make Cafeのエントランス
Figma Make Cafeのエントランス

 今回の「Figma Make Cafe」は11月7日・8日の2日間の限定開催でした。11:00から19:00まで、参加者は自由に入退場可能で、それぞれのペースでFigma Makeのデモを見たり、コーヒーや特製スイーツを楽しんだりすることができました。

 会場内では、徳島県の神山まるごと高専の生徒たちによるFigma活用の話題や、全国各地の教育機関での取り組みを紹介するFigma for Education Session、ハッカソン形式でFigma MakeやMCP Serverを実際に体験するSpeed Make、MCP Server Session、そして3名のクリエイターが作品の制作プロセスを紹介するCreators Sessionなどが開催されました。

デモ体験のほか、コーヒーや特製スイーツも振る舞われた会場の様子
デモ体験のほか、コーヒーや特製スイーツも振る舞われた会場の様子

Creators Session

 Figma Make/Draw Creators Sessionでは3名のクリエイターに登壇していただき、渋谷スクランブル交差点の大型ビジョンで期間限定公開された作品の制作プロセスが共有されました。

渋谷スクランブル交差点の大型ビジョンで放映されたFigmaのブランド広告
渋谷スクランブル交差点の大型ビジョンで放映されたFigmaのブランド広告

Miwa Kuramitsu「Autumn Gentleman Dog」

Miwa Kuramitsu「Autumn Gentleman Dog」
Miwa Kuramitsu「Autumn Gentleman Dog」

 Figma Drawを活用した作品。Figma Drawは今回の記事の主題であるFigma Makeとは別の新機能です。クラフト感のある表現をFigma内で完結できるツールとして、Figma Makeと組み合わせることでさらに豊かな表現が可能になります。

Sho Kuwabara「AUTUMN WALK」

Sho Kuwabara「AUTUMN WALK」
Sho Kuwabara「AUTUMN WALK」

 3D空間で紅葉の道を歩く体験を表現したブラウザゲームです。Figma Makeでのテキストプロンプトによって作成されました。

 Kuwabaraさんは、この作品のコンセプトをテキストで伝えて背景画像などを生成し、続いて「十字キーで歩行可能なメタバース空間」を段階的に生成したとのこと。

テキストプロンプトによる生成プロセス
テキストプロンプトによる生成プロセス

 落ち葉のパーツはFigma Designを使って作成した素材を取り込んでいます。すべてをAIに任せることもできますが、細部を自分の手で作り込むことも可能です。

Figma Designで作成された素材
Figma Designで作成された素材

 通常であれば数週間以上かかる可能性のある制作ですが、Figma Makeを使うことでKuwabaraさん一人で完遂しました。もちろん、その過程では200回以上のリトライがあり、小さな要素から段階的に構築していく試行錯誤が繰り返されました。

Masanori Miyamoto「PartiType」

Masanori Miyamoto「PartiType」
Masanori Miyamoto「PartiType」

 「PartiType」は、WebGLのパーティクル表現とタイポグラフィーを組み合わせた作品です。Miyamotoさんは、まずテキストベースでプロトタイプを作成し、その後、細部にこだわるためにエンジニアと協力してコードを直接編集するアプローチをとりました。

 Figma MakeはプロンプトによるAI生成だけでなく、コードビューで直接コードを編集することも可能です。これにより、プロのエンジニアがAIの生成したコードをベースに、さらに洗練させていくという、AIと人の手を組み合わせたワークフローが実現できます。

印象的だったクリエイターの言葉

 登壇したクリエイターたちが、制作途中で良いアウトプットが返ってくると、「ありがとう」などとプロンプトに書いてしまったと語っていたのが印象的でした。単なるツールを超えて、人とAIのパートナーシップのような関係性が生まれているという実感が語られました。

 また、これまでデザイナーやエンジニアが培ってきた職人的な経験やスキルが、Figma Makeを使うことで十分に活かされるという発見もありました。AIの登場によって仕事がなくなるという悲観的な懸念がありますが、実際には専門性の高いクリエイターほどFigma Makeを効果的に使いこなせることが、参加者の実感としても共有されたように思います。

次のページ
Figma MCP Server Session

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この記事の著者

谷 拓樹(Figma Japan株式会社)(タニ ヒロキ)

Figma Japan株式会社デザイナーアドボケート。中小企業向けのSaaS、フリーランスでの受託、起業やスタートアップでの開発チーム立ち上げを経験。Webのフロントエンド開発や、UI・UX設計をおこなう。現在はFigmaのマーケティングやリソースの設計・開発に取り組んでいる。またデザインシステムに...

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