プロジェクト管理ツール「Backlog」などを提供するヌーラボは、チーム参加経験およびチームメンバー増加経験のある600人を対象に「プロジェクト管理に関する調査」を実施し、7月1日に結果を公表した。組織拡大に伴う進捗確認や情報共有の負荷実態、チーム運営の管理構造の変化を明らかにした。
チーム人数の増加によって業務や進捗管理の負荷がどの程度増えたかを尋ねたところ、全体の66.3%が「負荷が増えた」と回答した。チームリーダー経験の有無で見ると、未経験者は47.2%だったのに対し、経験者は81.5%にのぼり、管理を担うリーダー層に負荷が集中している実態が浮かんだ。
負荷が増えたと感じる具体的な業務では、「進捗確認」が48.2%で最多となり、「状況把握のための会議・確認」(45.8%)、「メンバーからの個別問い合わせ対応」(44.8%)が続いた。リーダー経験者では「タスクの抜け漏れ対応」や「人事評価・フィードバック対応」の負荷増加が特に目立ち、管理を担う立場ほどコミュニケーションコストが積み上がっている。
プロジェクト進行上の課題としては、「引き継ぎ時の情報不足」が首位となり、「同じ内容を複数人に説明する必要がある」「他メンバーの状況が見えない」が続いた。情報共有・伝達に関する課題でも同様の傾向が見られ、タスク管理・担当の境界の曖昧化では「プロジェクト全体の進捗把握・報告に工数がかかる」「自分がどこまで対応すべきか迷う」が上位に入った。人数増加によって、情報共有や役割把握の複雑化が進んでいることがわかる。
「この人数を超えると、チームを管理・把握する負担が大きくなりそう」と感じ始める人数ラインを尋ねたところ、平均24.5人という結果になった。人数が増えるほど管理の難しさを感じる傾向が見られる一方、「50名以上」のチームでも限界ラインの平均値は33.8人で落ち着いている。
ヌーラボは、20〜30人規模を境に、進捗確認や情報共有、役割把握にかかるコミュニケーションコストが急激に増加すると分析する。複数メンバー・複数部門が関わるプロジェクトでは「誰が・何を・どこまで進めているのか」という共通認識を保つ難易度が高まり、確認や調整の業務が増えやすいとして、情報共有や進捗管理を支えるルール整備やツール活用の重要性を指摘している。同社は、調査結果をもとに管理負荷の背景や改善方法を整理したホワイトペーパーを公開しており、同社のWebページから入手できる。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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