国内企業の新規事業開発やイノベーション創出を支援するRelicは、生成系AIやその他先端テクノロジーと市場構造変化に特化した検証研究やナレッジ蓄積、開発を行う専門組織を新たに発足した。あわせて研究開発によって蓄積されたナレッジを活用し、先端テクノロジーや市場構造変化を起点とした開発支援を行うソリューション「EIL(エイル)」を、9月27日より提供開始した。
同組織が研究に取り組むのは、生成AIや量子コンピューティング、NFTやWeb3といった主流の採用時期まで数年かかるであろうテクノロジーを対象としている。研究開発により蓄積されたナレッジは「EIL」を通し、先端テクノロジーを活用したイノベーション創出へつなげていく。
同社は国内企業の新規事業開発やイノベーション創出を支援する企業として、新規事業開発に特化したSaaS型プラットフォームを提供する「インキュベーションテック事業」、総合的かつ一気通貫で新規事業やイノベーション創出を支援する「事業プロデュース/新規事業開発支援事業」、スタートアップ企業への投資や大企業との共同事業/JVなどを通じてイノベーションを共創する「オープンイノベーション事業」という、3つの柱となる事業を統合的に展開している。また直近では、生成系AIを活用した新規事業の開発を研究している。
これらの実績を築いてきた同社が先端テクノロジーの研究開発を進め、新規事業開発のノウハウとかけ合わせていくことで、これまで以上のイノベーション創出につながると考え、今回の専門組織発足および「EIL」の提供に至った。同組織の責任者には同社のCTOである大庭亮氏が就任する。
「EIL」では、これまで同社が提供してきた新規事業開発の伴走支援に加え、先端テクノロジーを活用した新規事業開発の提案・開発・サポートを提供する。新たに発足した、専門組織による研究開発活動の中で蓄積されたナレッジを活用して技術支援を行っていくサービスで、順次提供パッケージを用意しアナウンスしていく。直近は注力テーマを生成系AIとしており、生成系AIを活用したアプリケーションの開発に加えてマルチモーダルAIやAIエージェントに関する研究と検証も積極的に行っている。
同組織は、研究開発対象をGartnerが提唱するハイプ・サイクルを意識し、技術要因による構造変化や世の中の需要や時流を捉えることを特徴としている。新技術の扱いのみならず、それらがどのように事業に適用可能か、向き不向きなど、事業性へのインサイトを含めたナレッジを蓄積し常に事業化を目的として活動していく。研究開発組織によって先行的に蓄積されたナレッジを社内にも活用することで、先端テクノロジーを活用した新規事業開発支援へと対応範囲を拡張させていく。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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