アイ・ティ・アールは、日本国内のデジタルアダプション(ITシステムの定着化)プラットフォーム市場における規模推移および予測を、12月14日に発表した。
デジタルアダプションプラットフォーム市場の2022年度における売上金額は、前年度比103.0%増の27億4000万円となっている。市場を構成するすべてのベンダーが売上金額を50%以上伸ばしており、中でもシェア1位のベンダーは2倍超に拡大したことが要因となった。
2023年度は、引き続き市場全体で高成長が見込まれ、前年度比77.4%増と見込んでおり、下位ベンダーではシェア順位の変動が予想される。
BtoE領域においては、社内ヘルプデスクの負担軽減や、コスト削減を目的とした導入が中心となっている。また、BtoC領域ではカスタマーサポートの負担軽減やコスト削減に加えて、提供サービスの利便性向上による利用の定着や満足度向上への期待から導入が進む。
それぞれのベンダーが、AIの活用や連携製品・サービスの拡大といった機能強化を進めることによって、利便性の向上や適用範囲の拡大を図っており、市場の認知拡大も相まって今後の導入増が期待できる。
以上の要因を踏まえて、アイ・ティ・アールではデジタルアダプションプラットフォーム市場のCAGR(2022年度〜2027年度)を42.1%、2025年度の市場規模は100億円に迫ると見込んでいる。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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