米Atlassianは、クラウドの変革を加速して、世界中の顧客に高度なAI機能を提供することを目的に、米Google Cloudと複数年にわたるパートナーシップを締結したことを、8月7日(現地時間)に発表した。
同パートナーシップによって、AtlassianのAIを搭載したチームワークプラットフォーム、およびJira、Confluence、Loomといったアプリが、Google CloudのAIに最適化されたインフラストラクチャに導入される。また、GeminiモデルとVertex AIを活用してGoogleとAtlassian製品の統合を推進することで、顧客の生産性向上、コラボレーション強化、イノベーション加速を実現する、AIエージェントの構築を支援する。
RovoなどのAtlassianのAI製品は、20年以上にわたるチームワークのデータから得られた洞察を活用して、パーソナライズされた検索、チャット、エージェントワークフローを提供している。Rovoと、Vertex AIやGeminiモデルといったGoogle CloudのAI機能とのより深い統合によって、顧客は複雑な推論、深い思考、マルチモーダル入力(音声、テキスト、画像)といった高度な機能を備える、Rovoエージェントやスキルを構築できるようになり、
- Google WorkspaceとAtlassian全体でのプロジェクトの更新、要件、リリースカレンダー、コードレビュー、ドキュメントの統合による、チーム間の目標とスケジュールの統一
- Jira、Confluence、Google Docs、Gmailからの洞察を活用し、リリースノートやマーケティング資料といったコンテンツの作成・管理を通じた、コミュニケーションの一貫性とマイルストーン駆動型の保証
といったワークフローの実現を可能にする。また、RovoはAgent2Agent(A2A)相互運用性もサポートし、Rovoエージェントが他のA2A対応エージェントと協業できるようになる。
あわせて、Google WorkspaceとAtlassianのアプリをシームレスに連携することで、両社のユーザーはより迅速でスマートなチームワークによる、以下のようなメリットを得られる。
- Gmail、カレンダー、ドキュメントといったツールから、Atlassianスイート全体でもっとも関連性の高いコンテキストを即座に表示可能なので、チームは作業場所に関係なく、必要な知識を常に手に入れられる
- Geminiを使用してConfluenceのナレッジにクエリを実行し、Jiraでアクションを実行することによって、個人やチームは洞察からアクションへと遅滞なく移行できる
- Gmail、チャット、ドキュメントから直接JiraおよびConfluenceでのアクション実行が可能なため、真にシームレスなワークフローを実現して、チームはAI搭載アクションを使用して作業項目を簡単に作成および更新できる
- 関連リンク
この記事は参考になりましたか?
- ProductZineニュース連載記事一覧
-
- Atlassian、Google Cloudと高度なAI機能の提供に関する複数年にわたるパ...
- AI型次世代DAP「テックタッチ」、AIによる操作ナビゲーションの自動修復および最適なナビ...
- テクノロジーメディア「Newbee」、「一人目プロダクトマネージャーの教科書」を9月9日に...
- この記事の著者
-
ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
「プロダクト開発」にフォーカスしたオンラインメディアです。プロダクトマネージャーや、プロダクトマネージャーを目指す方をはじめ、チームメンバーや事業責任者、テックリードなど、プロダクト開発を「正しく」進めていきたいすべての人のために、プロダクトマネジメントに関するあらゆる知見をお届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア