ヴィアゲートは、AIを活用した全自動インタビュー調査機能「Chat Insight」を新たに加えて、消費者インサイトをワンストップで調査するインサイトリサーチプラットフォーム「エモミルリサーチ」と、スマートフォン向け調査モニター協力アプリ「エモミル」の正式提供を、3月18日に開始した。
エモミルリサーチは、消費者インサイトの調査、分析を目的とした消費者インサイトリサーチプラットフォームで、あわせて正式リリースされたスマートフォン向けの調査モニター協力アプリであるエモミルと連携することによって、スマートフォン1つでのアンケート調査、動画視聴調査、Webサイト視聴調査、AIを活用したインタビュー調査を実現する。
動画視聴調査とWebサイト視聴調査では、スマートフォンのインカメラを活用してスマートフォンに表示可能なデジタルコンテンツ(PVやCMなどの動画、プロダクトサイトやECサイトなどのWebサイト)を観る視聴者の視聴データを可視化し、コンテンツのUIUX評価や注視注目をともなうユーザーニーズの把握に活用できる。従来の調査のような、特別な機材や会場は必要なく、消費者の生活空間でスマートフォンのみを用いた視聴データ取得を実現することで、これまで1調査あたり数百万円以上のコストがかかっていた行動観察調査を、圧倒的な低価格で提供する。
エモミルとエモミルリサーチの連携によって、従来のクリックデータやページ遷移をはじめ、視線の動きや表情(感情)データから注目オブジェクトや興味度を可視化するとともに、従来のアンケート調査機能や今回新たにサービスリリースとなるAIを活用した全自動インタビュー調査機能「Chat Insight」を併用することで、「どのようなライフスタイルを持つ、誰が、何を観て、どんなアクションを起こし、どう感じたのか」までを包括的に分析可能となり、消費者インサイトに迫れる。
エモミルリサーチの各種調査機能は、それぞれ単体でも利用でき、調査結果は専用ダッシュボードにて確認と詳細なデータ分析を実施可能となっている。
新たに提供が開始された、AIが自動で質問を生成、応答、要約を行う自動インタビュー調査機能「Chat Insight」は、従来のチャットインタビューサービスが抱えていた、インタビュー対象者からの回答内容がアンケートの自由記述質問と大きく変わらない、大規模なインタビューをスピーディーに実施することが難しい、といった質的、量的な課題を解決し、確実にヒアリングしたい質問(メインテーマ)を最初に3つ程度設定するだけで、AIがインタビュー対象者へ質問を投げかけ、回答の中身を理解した上で、メインテーマを深掘る関連領域質問を自動で生成して会話を進める。
インタビュー対象者から得られた回答はクロージング時に要約され、回答内容に相違がないか確認される。インタビュー対象者1人ひとりに合わせた質問によって、より詳細で正確な情報を元に消費者インサイトを解き明かせる。なお、納品時は回答要約と生成された質問を含む会話履歴が、生データとして納品される。今後は、エモミルリサーチの動画視聴調査やWebサイト視聴調査において、視聴者が特徴的な反応を示した動画シーンや注目オブジェクトを抽出し、AIがインタビューで質問するといったアップデートを予定している。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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