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ProductZine Dayの第3回。オフラインとしては初開催です。

ProductZine Day 2024 Summer

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「いまさら聴いても遅い!」とならないためのユーザーリサーチのタイミングとコツ ~プロダクト開発 初期~

ユーザーインタビューの結果をチームの意思決定につなげるには?

「いまさら聴いても遅い!」とならないためのユーザーリサーチのタイミングとコツ ~プロダクト開発 初期~ 第6回


 今回は、「ユーザーインタビューから得られた気づきやアイデアをチームの意思決定につなげるためには、どのように進めるのが良いか」がテーマです。プロジェクトの目的や状況によって異なるので、「正解」「不正解」はないと思いますが、私たちが「DSR(デザインスプリントリサーチ)」で仮説検証インタビューの後に行っているプロセスを中心にご紹介します。

図1 プロダクト開発の4つのフェーズと主要プロセス(クリックかタップで拡大表示されます)
図1 プロダクト開発の4つのフェーズと主要プロセス(クリックかタップで拡大表示されます)

意思決定は「小さく」繰り返す

 意思決定と聞くと、プロジェクトの最後に大きな判断、決断をするというイメージを持つ方もいらっしゃると思います。ここでいう意思決定とは、「チームで認識を共有した後に、次のステップを決める」という位置づけだと捉えてください。新規でプロダクト開発をする際は、開発のフェーズごとに、またフェーズ内でも何段階かにわけて意思決定をするのが良いと思います。その際にスムーズに進めるためには、ユーザーインタビューの前に「もし、〇〇だったら、△△にする」、例えば「もし、仮説が1つも該当しなかったら、このアイデアをあきらめて次のアイデアを検証する」というような条件やフローを決めておき、それをチームで共有しておくのが良いでしょう。

ユーザーインタビューの結果をチームでしっかりと振り返る

 プロダクト開発の途中で、仮説を立て、ユーザーインタビューなどで検証するプロセスを何度も繰り返していると、「振り返り」がおろそかになってしまうことがあります。また、振り返り自体はやっていたものの、発言の捉え方や判断基準が人によってバラバラで、チームで共有できていないというケースもあります。これでは、スムーズに意思決定をするのが難しいでしょう。

 仮に、1つのテーマにつき、5人のデプスインタビューを実施する場合(ここでは5セッションと呼びます)、すべてのセッションについて同じ熱量で振り返りをするのは、難しいのではないでしょうか。その場合は、重点的に振り返りをするセッションを決めたり、議論する「問い」を絞ったりするなどして、チームでしっかりと意見を出し合い、共有しておくことが意思決定の近道になります。

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インタビューで得られた気づきを次のステップにつなげる

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この記事の著者

平野 美和(株式会社ユニークルーパー)(ヒラノ ミワ)

株式会社ユニークルーパー 代表。Googleの「デザインスプリント」に精通し、プロダクト開発のリサーチを体系化する「DSR(デザインスプリントリサーチ)」を自社開発。リサーチはプロダクト開発のインプット情報と位置づけ、プロダクトマネージャーと並走するリサーチャーを自負する。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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