意思決定は「小さく」繰り返す
意思決定と聞くと、プロジェクトの最後に大きな判断、決断をするというイメージを持つ方もいらっしゃると思います。ここでいう意思決定とは、「チームで認識を共有した後に、次のステップを決める」という位置づけだと捉えてください。新規でプロダクト開発をする際は、開発のフェーズごとに、またフェーズ内でも何段階かにわけて意思決定をするのが良いと思います。その際にスムーズに進めるためには、ユーザーインタビューの前に「もし、〇〇だったら、△△にする」、例えば「もし、仮説が1つも該当しなかったら、このアイデアをあきらめて次のアイデアを検証する」というような条件やフローを決めておき、それをチームで共有しておくのが良いでしょう。
ユーザーインタビューの結果をチームでしっかりと振り返る
プロダクト開発の途中で、仮説を立て、ユーザーインタビューなどで検証するプロセスを何度も繰り返していると、「振り返り」がおろそかになってしまうことがあります。また、振り返り自体はやっていたものの、発言の捉え方や判断基準が人によってバラバラで、チームで共有できていないというケースもあります。これでは、スムーズに意思決定をするのが難しいでしょう。
仮に、1つのテーマにつき、5人のデプスインタビューを実施する場合(ここでは5セッションと呼びます)、すべてのセッションについて同じ熱量で振り返りをするのは、難しいのではないでしょうか。その場合は、重点的に振り返りをするセッションを決めたり、議論する「問い」を絞ったりするなどして、チームでしっかりと意見を出し合い、共有しておくことが意思決定の近道になります。