Notion Labs Japanは、Sansanがコラボレーションソフトウェア「Notion」および「Notion AI」を全社導入したことを、5月28日に発表した。
Sansanではこれまで、業務課題に対して部署ごとに最適なSaaSツールを導入していたものの、情報の分散や機能の重複、ツールが増えることによるコスト増といった課題が表出していた。また、企業規模やビジネスの領域が拡大する中で、新規事業立ち上げにともなう人員の配置転換や採用の加速によって、組織を柔軟に変えていく必要があり、そのためには情報が属人化することなく、ツール自体が柔軟であることが重要だった。
同社内では、2020年頃からエンジニア組織でのNotionの利用が拡大しており、2023年12月には利用者数が600名まで広がっていたという。そこで同社はNotionによって全社の情報を集約した上で、Notion AIを導入することで業務でのAI活用をより促進できると考えるとともに、非連続な事業成長を続けていくためにはビジネス環境に合わせた柔軟な組織が必要であり、それに対応可能なのはセキュリティと利便性を兼ね備えたNotionであると判断した。さらに、AIを活用した高い検索性や、部署を超えたベストプラクティスの共有ができることも決め手となり、2024年1月に全社導入を決定し、2月に利用を開始している。
全社導入にあたっては、既存ツールからのデータ移行支援や全社会議での情報発信、Slackチャンネルでの積極的な情報共有や質問しやすい環境づくりに取り組んだ。さらに、「基礎」「データベース」「AI」とコンテンツを分けてレクチャー動画を作成して、データベースとAIについてはワークショップを織り交ぜて解説したほか、社内にアンバサダーを置いて社内のユースケースやテンプレートの活用を促進する活動を実施したという。
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