A1Growthは、「スクラム型グロース支援」サービスの正式リリースを発表した。また、リリースを記念したセミナー「国内外スタートアップ100社分から見えたグロースの仮説検証実践解説」を7月10日に開催する。
同社は、スタートアップの急成長を戦略から実行までフルスタックで支援している。IPO前後の事業成長をリードしたCMO、ブランドをゼロから立ち上げ事業売却を果たした起業家、数々のスタートアップのリブランディングやテレビCMを手掛けたクリエイティブディレクター、広告・LPOのABテストを数百本推進したデザイナーなど、多岐にわたる専門知識と経験を持つパートナーが参画している。創業2年でパートナー数は100名を突破した。
その実績・ナレッジ・支援体制をベースとしつつ、以下を特徴とした「スクラム型グロース支援」サービスを開始することとなった。
- スピーディーな仮説検証を実現するスクラム型
- 事業領域やフェーズによってフレキシブルなチーム
- 戦略から実行まで一貫して一点突破できるフルスタックなチーム
「スクラム型グロース支援」サービス提供には以下のような背景がある。
1.複雑性/成長難易度が高いモデルのスタートアップの増加と人材不足
コンパウンドスタートアップやBPO+SaaSモデル・垂直統合モデルのフルスタックスタートアップ、Born Globalなグローバルスタートアップ、ディープテックスタートアップなど初期から一定の複雑性をもってグロースを目指す、過去に国内事例の少ない形態のスタートアップが台頭している。一方で、スタートアップのグロースを経験したことがある人材はまだ限定的であり、特に経験者採用枠の人材不足は大きな課題となっている。
2.マーケティングチャネルの複雑広範化と急成長の板挟み
さまざまなSNSの台頭とフィルターバブル化の進行で、グロースに必要なマーケティングチャネルが複雑かつ広範化している。短期的な急成長を求められるスタートアップでも、一定の施策の幅の検証が求められる場面が増えている。
3.従来型の「マーケティング支援」に関わる企業のビジネスモデル課題
国内企業のマーケティングにおいて、長らく広告会社がマーケティングを牽引してきた。大手広告会社にもスタートアップフレンドリーな企業が増えるなど、業界全体として変化しつつある。一方で、従来の広告費連動型の手数料設計では、スタートアップにはフィットしないケースが多くある。特にアーリーステージでは広告予算が大きくない場合もあり、広告会社に依頼できないケースも多いのが実情と言える。
また、近年複業やフリーランスで個人がスタートアップ企業を支援するケースも増加している。人材不足に対して非常に有効な場面も多くなっているが、品質のばらつき・契約やマネジメント工数の肥大化・スポット業務だけではバリューを発揮しづらい環境など、複業/フリーランス人材活用側の課題も表面化しつつある。これらは良し悪しの問題でなく、ビジネスモデル上の構造課題だと同社では捉えている。
同社は、こういったスタートアップのグロースを取り巻く課題解決の一助となるために、スタートアップ/急成長事業のグロース経験者とマーケティングやクリエイティブにかかわる人材がスクラム型のチームを組成してグロースを支援するサービスを提供開始した。
スタートアップの急成長フェーズでは、戦略から実行までを一貫した体制で実現し、高速かつ広範な仮説検証サイクルを回転させることが求められる。同社は、事業戦略・マーケティング戦略立案から広告(マス/デジタル)、SEO、SNS、CRM/MA、コンテンツ、セールス、アライアンス、CSまで、低価格で最新のナレッジにアクセスできる体制を整えている。
「スクラム型グロース支援」サービスの詳細は以下の通り。
1.月額10万円から利用可能な月額定額制
戦略+実行のミニマムな仮説検証を実現する体制としての月額10万円プランをはじめ、施策の量と幅によってカスタマイズ性の高いプランを用意している。
2.戦略から実行まで、深く広い領域に対応
スタートアップ・急成長事業でグロースを実践してきた人材が、戦略から実行まで一貫して支援する。フェーズ・事業・組織に応じて、スピーディーで的確な仮説検証体制を実現する。
3.研究と実務から得たグロース・マーケティングの「型」と高い再現性
国内外のグロース・マーケティングに関する有識者の知見をもとに、戦略および戦術設計、PDCAに必要なフレームワークを多数蓄積。さらに、それらを実務で活用することによって精度と再現性を高めている。車輪の再発明をする必要はなくなり、「顧客との対話とインサイトの発掘」「アイディエーション」「エグゼキューション」という本質的なマーケティング活動に集中できる。
なお同社は、サービスのリリースを記念したセミナー「国内外スタートアップ100社分から見えたグロースの仮説検証実践解説」を開催する。セミナーでは、「スタートアップのグロースのための仮説検証」について、根本的な考え方、具体的な手法、成功事例、NG事例やアンチパターンを体系的に解説する。
開催日時は7月10日の18時~19時で、Zoomを使用して行われる(アーカイブ配信あり)。参加費は無料。参加には専用フォームからの申し込みが必要となる。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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