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ProductZine Dayの第3回。オフラインとしては初開催です。

ProductZine Day 2024 Summer

ProductZine Day 2024 Summer

データと共感で創る、スマホアプリUXデザイン実践ガイド

AARRRモデルで理解する、アプリのUX改善とグロース戦略

データと共感で創る、スマホアプリUXデザイン実践ガイド 第1回

「良いUX」のための4つの要素

効果的な施策のためにまず考えること
効果的な施策のためにまず考えること

1. ターゲットの明確化

 「良いUX」を考えるにあたって欠かせないのがセグメントです。年齢や性別はもちろん、ユーザーのフェーズやデジタルリテラシー、OS(iOS/Android)によっても使い勝手は変わります。そのため、本来はいろんなパターンを引くことが望ましいです。

 その上で、どんな人に使ってほしいのか、どんな人が使う想定なのか、コアターゲットの整理をしていきます。この時にペルソナを作ることで、ターゲットの解像度を上げ、どんな行動を取るのか、どんなニーズや課題があるのかを可視化できます。

 さらに、想像するだけでなく、実際のユーザーの声を集めたり行動パターンを分析したりして、より現実的な体験設計をしていきましょう。

2. 一貫性のある体験設計

 アプリ内の体験は一貫性を持たせることが大切です。以下のポイントを押さえて、ユーザーが学ばなくても使えるものを目指しましょう。

  • 画面ごとのデザイン要素や文言、ボタン操作の統一
  • 同じ操作方法、UI、トーン&マナーの維持
  • 機能と体験のシンプル化
  • ユーザーの負担を軽減し、直感的な操作を可能に

 前の節でチュートリアルを用意しましょうとお伝えしたところではありますが、本来はチュートリアルがなくても直感的に使えるのが理想です。以前弊社で実施した調査でも、アプリの支持理由として2位に大差をつけて1位に挙がったのは「メニューやボタンの直感的な理解のしやすさ」でした。

※参考

3. アクセシビリティへの配慮

 アプリはさまざまな方が利用します。コアターゲットが誰であっても、多様なユーザーが利用できるよう、視覚障がいや色覚障がい(色弱)への配慮など、アクセシビリティに配慮した設計を忘れないようにしましょう。

  • 読みやすい文字色と背景色のコントラスト
  • 適切なフォントサイズと行間
  • タッチターゲットの適切なサイズ設定

4. ビジネス目標と連携したKPI

 UXの良しあしを定量で測れるよう、体験を形づくる一つひとつのコミュニケーションや施策にKPIを設定しましょう。その際、必ずビジネス目標と連携したKPIにすることが重要です。本当に体験が良くなったか、数値をもとに客観的に判断し、PDCAを回し続けましょう。

  • 各コミュニケーションや施策にビジネス目標と連携したKPIを設定
  • 効果測定とPDCAサイクルの継続的な実施

 この章でご紹介したことは一見UIの話に見えますが、アプリ内のコミュニケーション施策についても同様に言えるのがポイントです。

次のページ
アプリグロースのためのコミュニケーション施策

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この記事の著者

西井 幸子(株式会社アイリッジ)(ニシイ サチコ)

株式会社アイリッジ UXコンサルタント/マーケティングプランナー アパレル業界でVMDや店舗管理に携わった後、デジタルエージェンシーで大手ブランドやサービスのデジタル戦略やコンテンツマーケティング、メディアガイドラインの策定等に従事。アイリッジではマーケットリサーチやアプリを中心としたユーザー...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://productzine.jp/article/detail/2828 2024/10/04 11:00

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