独Adjustは、2024年の年末年始休暇におけるモバイルアプリ利用のトレンドや最新のインサイトを、1月29日に発表した。同インサイトでは、プレゼントの予算管理やパーティの計画、フィットネス目標の設定、ショッピング、ゲームプレイといった、モバイルアプリの活用について解説している。
同インサイトによれば、2024年12月は全体を通してファイナンスアプリの利用が活発化しており、とりわけ12月20日にはファイナンスセッションのポイントが年間平均を29%上回ったが、これはクリスマスを控えたユーザーが年内にやり残したタスクを片付けたことがおもな要因と考えられる。一方で、クリスマスイブとクリスマス当日はアプリの利用が一時的に低下したものの、クリスマスを過ぎると再びアプリの利用が増加した。12月30日には決済アプリの利用が13%増加し、ファイナンスアプリ全体の利用も再度急増しており、年末の支払いを済ませて新年に向けた資金管理を始めるユーザーの行動が反映されている。
ショッピングアプリの利用は12月初旬から増え始める傾向にあり、実際に12月1日には、お得情報がきっかけでアプリのインストール数が1日の平均を42%上回り、続く12月2日にもインストール数は30%、マーケットプレイスのセッション数は15%増加した。12月15日には再びピークが到来し、お得情報をきっかけにアプリのインストール数が26%増加している。ショッピングアプリのアクティビティは、クリスマス前に一時的に落ち込んだものの、歳末セールや自分へのご褒美を目的に年末のショッピングを楽しむユーザーが多く、セッション数はクリスマス後に増加した。
年末年始シーズンには、食事会やパーティーなどに向けてレストラン予約アプリに利用が集中し、インストール数は12月7日に年間平均を111%上回ってピークに達するとともに、セッション数も44%増加している。12月14日には、インストール数が122%、セッション数は48%増加した。クリスマスイブとクリスマス当日はアクティビティが一時的に停滞したものの、クリスマス後にはエンゲージメントがすぐに回復し、12月31日にはインストール数が2024年の平均を152%上回り、セッション数も66%増加している。
ヘルスケア&フィットネスアプリのエンゲージメントは安定して推移したものの、クリスマス後に新年の目標を立てるユーザーによりアクションが急増した。例年、クリスマスイブとクリスマス当日にはエンゲージメントが減少する傾向にあるが、2024年もインストール数は18%、セッション数は7%減少している。ただし、12月26日には翌年のヘルスケアに関する目標を立て始めたユーザーによって、インストール数が11%増加した。さらに、12月末にはアクティビティが急増し、12月30日にはインストール数が27%増加している。さらに、2025年の元旦にはインストール数が46%増加した。
ゲームアプリのセッション数は、ジャンルを問わず安定して増加しており、とりわけ月末には大きな伸びとなり、元旦には最大のセッション数を記録している。特にレーシングゲームはピーク時のセッション数が年間平均を124%上回った。さらに、ハイパーカジュアルゲームのセッション数も57%増加している。一方で、教育ゲームは月末に大きく成長し、セッション数が106%増加したほか、音楽ゲームも高いエンゲージメント数を記録して、大晦日には47%、元日には41%増加した。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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