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ProductZine Dayの第3回。オフラインとしては初開催です。

ProductZine Day 2024 Summer

ProductZine Day 2024 Summer

プロダクトマネージャーのグローバルコミュニティ「Mind the Product」から学ぶ実践知

プロダクト機能の基礎知識(前編)── 成功事例から学ぶ機能設計の本質

プロダクトマネージャーのグローバルコミュニティ「Mind the Product」から学ぶ実践知 第2回

プロダクト機能のリスト:5つのタイプのプロダクト機能

 新しいプロダクトには複数のタイプの機能があります。競合他社のプロダクトでどのような機能が不足しているかを分析することで、自社のプロダクトを差別化することができます。以下が、考慮すべき5つのタイプのプロダクト機能です。

1.機能性

 機能性とは、通常、ユーザーがそのプロダクトをどのように使用できるか、あるいは何ができるかを指します。プロダクトがどのようにしてユーザーのタスク達成を助け、問題点を解消できるかを考えることが重要です。革新的な機能を生み出すプロダクトもありますが、中には標準的な機能もあります。

2.体験

 体験とは、プロダクトに関連する目に見えない特徴のことです。機能のような必須条件ではないかもしれませんが、顧客の心に残る体験を生み出し、結果として顧客のロイヤリティを高めることができます。例えば、スムーズなオンボーディングプロセスや、カスタマーサポートからの質の高いサービスなどが挙げられます。

3.品質

 品質は、物理的な特性と目に見えない特性の両方に関係します。また、プロダクトの価値を判断する際の基準点となります。例えば、Gucciのようなファッションブランドからは高品質な素材を期待し、そのレベルの品質であれば高価格でも支払おうと考えるものです。

4.デザイン

 デザインは純粋に美的要素に基づくプロダクトの特徴の一つです。デザインやスタイルは、類似のプロダクトを作る競合他社と自社を差別化する一つの手段です。例えば、スマートフォンケースなら、デザインの良しあしで購入を決める顧客も多く、そうしたプロダクトでは外観への配慮が欠かせません。

5.付加価値

 付加価値とは、プロダクトに付随する特典や機能を指します。同じ価格でより多くの機能や特典が得られると顧客が感じることで、プロダクトの価値をより高く評価してもらえます。例えば、ECサイトでは注文時に特典を付けたり、SaaSプロダクトでは無料でセットアップサービスを提供したりすることで、付加価値を生み出しています。

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プロダクトの特徴:5つの実例

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この記事の著者

Paul McAvinchey(Paul McAvinchey)

Mind the Productブランド・コミュニティ・ディレクター Mind the Productチームに参画するまでは、世界中のプロダクトコミュニティをオンラインとINDUSTRY: The Product Conferenceでつなぐことを目指すProduct Collectiveの立...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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