アイスリーデザインは、AIエージェントとビジネスシステムの間に立ち、最適なコンテキストを動的に提供・管理するコンテキストエンジニアリングプラットフォーム「Phennec(フェネック)」のクローズドベータ版を、3月9日に公開した。

Phennecは、同社のDX支援の知見とアジャイル開発体制を活かし、GitLab、GitHub、Notion、Slack、Google Drive、Backlogといった社内の分散したデータソースを統合するプラットフォーム。Cursor、GitHub Copilot、Devin、Claudeなどの主要なAIコーディング支援ツールやAIエージェントと連携することで、システム開発現場におけるAI活用の精度と生産性の向上を支援する。同プラットフォームは、AIエージェントが成果を出すために必要な情報を整理・最適化して提供する「コンテキストエンジニアリングレイヤー」として構築された。
主な機能として、GitLabやGoogle Driveなどのデータを自動同期して最新の「信頼できる情報源」を構築するマルチソースコンテキスト統合や、意味理解に基づいた高度な検索によって必要な情報を抽出するセマンティック検索とRAGの最適化を備える。また、最新の標準プロトコルに対応した「MCP(Model Context Protocol)プロキシ」機能を備え、CursorやDevinなどの外部AIツールから社内知識へのアクセスを可能にするほか、データの参照状況を可視化する集中コントロールパネルによる権限管理も実現している。
同プラットフォームの導入によって、ドキュメント不足でブラックボックス化した既存システムのコードや過去の議論ログを統合し、AIで横断的に解析することが可能になる。これにより、仕様把握やモダナイゼーション時の影響範囲調査にかかる工数の削減が期待できる。あわせて、プロジェクト固有のルールや過去の修正経緯をリアルタイムで供給することで、AIによる誤生成を防ぎ、即戦力としての活用を促す。さらに、新規参加メンバーがAIを通じて過去のIssueや仕様書から情報を得られる環境を構築し、チームの立ち上がりを加速させることも可能だ。
現在、同社はPhennecの提供を限定的なパートナー企業に向けて開始している。先行利用を希望する企業は、Phennecの公式サイトにてクローズドベータ版の申し込みができる。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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