SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

ProductZine Day&オンラインセミナーは、プロダクト開発にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「ProductZine(プロダクトジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々のプロダクト開発のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

ProductZine Dayの第3回。オフラインとしては初開催です。

ProductZine Day 2024 Summer

ProductZine Day 2024 Summer

Mixpanel, Incからのプロダクトティップス

B2Bマーケティングアナリティクス入門:メリットと課題、始め方を解説

Mixpanel, Incからのプロダクトティップス 第24回


B2Bマーケティングアナリティクスのメリット

 どのB2B企業も、顧客データ、マーケティングデータ、プロダクトに関するデータを持っています。B2Bマーケティングアナリティクスを使えば、マーケティング担当者がこうしたデータを収集し、分析し、活用でき、以下のような、より優れた効果的なマーケティングを実現できるようになります。

  • ROIを増やし、リスクを減らす:適切なマーケティングアナリティクスにより、マーケティングチームはどのキャンペーンや取り組みが成果を上げているか(そして、逆に成果を上げていないか)を迅速に把握し、それに応じて予算を配分することができます。
  • 最適化の機会を特定する:B2Bの販売サイクルが長く複雑になると、得たリードがどこで離脱してしまうのかが分かりにくくなります。B2Bマーケティングアナリティクスを使えば、マーケティング担当者がデータを活用してカスタマージャーニーを改善できるように、こうしたギャップを発見できるようになります。
  • 営業チームのアプローチに活かす:マーケティング担当者は、B2Bマーケティングアナリティクスから得られた質の良い顧客データを使用できるので、リードに合わせてパーソナライズされたキャンペーンやコンテンツが作成でき、営業チームをより適切にサポートできるようになります。

 以下は、マーケティングアナリティクスレポートを特集したMixpanelのボードの例です。

 効果的なB2Bマーケティングアナリティクスを使えば、すべての収益チームのパフォーマンスを向上させ、営業プロセスの障壁を取り除くことが可能です。

B2Bマーケティングアナリティクスの課題

 成長するB2B企業にとって、B2Bマーケティングアナリティクスは非常に重要なものですが、誰でもすぐに簡単に活用できるというわけではありません。

 先に述べたように、B2Bの販売サイクルとバイヤージャーニーは、大抵はB2Cに比べて長く複雑になります。購買決定では、より多くの関係者が必ず関与し、プロダクトの選択によって影響を受けるエンドユーザーの数もより多くなります。また、これらのエンドユーザーもそれぞれ多様なユースケースと優先事項を持っています。このような複雑なプロセスを追う上で、マルチタッチ・アトリビューション(コンバージョンに至るまでに発生したすべてのタッチポイントの計測)は非常に重要なもので、マーケティング担当者がこれを理解するためには、B2Bマーケティングアナリティクスが必要となるのです。

 マーケティング・データは、さまざまなマーケティング・ツールからの多様な情報ソースから取得されます。B2Bマーケティング担当者にとっては、こういった全データを取り込んで分析できる、一元化された場所が必要です。データが適切に統合されていないと、サイロ化したデータに悩まされるかもしれません。きちんと整理されたデータがなければ、どんな分析も役に立たないものになってしまいます。

 サイロ化はチーム間における問題でもあります。営業の顧客訪問やカスタマーサポートのチケットには、マーケティングが戦略に活用できる貴重なデータが含まれます。逆もしかりで、マーケティングチームからのデータが他に役立つこともありますが、これら互いの情報が活かされるためには、チームがコミュニケーションをとり協力し合うことが必要です。

 B2Bマーケティングアナリティクスは、技術的なバックグラウンドのないマーケティングチーム、特にリソースに制約のある小規模なマーケティングチームにとってはよりチャレンジングな場合もあります。また、新たにマーケティングアナリティクスを設定する場合、データに基づいた意思決定を行うことは難しく感じるかもしれません。それでも、適切なツールを使うことでプロセスをシンプルかつ直感的に行うことは可能です。

次のページ
B2Bマーケティングアナリティクスの導入方法

この記事は参考になりましたか?

Mixpanel, Incからのプロダクトティップス連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

Mixpanel, Inc.(ミックスパネル)

Mixpanelはプロダクト分析ツールのベンダー。プロダクト分析から確実なビジネス成果をもたらす革命を起こしてきました。グローバルで8000社以上の導入実績を持ち、完全かつ正しいデータを提供することで、チームがより迅速に行動でき、推測を排除し、連携できることをサポートしています。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

ProductZine(プロダクトジン)
https://productzine.jp/article/detail/3275 2025/03/13 11:19

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

ProductZine Day&オンラインセミナーは、プロダクト開発にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「ProductZine(プロダクトジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々のプロダクト開発のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング