クライス＆カンパニー、イベント「大企業におけるプロダクトマネジメントの実態」のレポートを公開

　クライス＆カンパニーは、2月25日にイベント「大企業におけるプロダクトマネジメントの実態」をオフラインとオンラインのハイブリッド形式で開催し、そのレポートを公開した。

　近年プロダクトマネジメントの重要性が広く認識されるようになり、スタートアップのみならず、国内の伝統的な大企業でもプロダクトマネージャーへのニーズが大きくなっている。

　同イベントは大企業におけるプロダクトマネージャーの役割に焦点を当てて行われ、ゲストにZen and Company 代表取締役／日本CPO協会 常務執行理事／ALL STAR SAAS FUND PM Advisorの宮田善孝氏、Tably株式会社 代表取締役／クライス＆カンパニー 顧問の及川卓也氏が登壇。ポッドキャスト番組「プロダクトマネージャーのキャリアラジオ」のパーソナリティを務めるキャリアコンサルタントの山本航氏が進行を行い、ディスカッションを盛り上げた。

　大企業でのプロダクトマネージャーポジションの募集が増えつつある中「大企業プロダクトマネージャーとスタートアッププロダクトマネージャーの違い」「大企業ではどんな人が活躍し、苦労するのか」「プロダクトマネジメントに本気な会社とそうでない会社の見極め方」などのテーマで議論を深めた。

　特にプロダクトマネジメントに対する理解がまだ浅い大企業も多い中で「大企業には今まで培ってきた歴史や伝統があるので、そこに対してまずリスペクトし、これからやろうとしていることとのギャップがあるのならば、それを埋めるために何をすべきかという順序で物事を考えなければいけない」と宮田氏は説く。及川氏も「その会社の理念や沿革などをきちんと理解した上で、これまでの事業にソフトウェアやデジタルを掛け合わせてプロダクト化すると、もっとすごいことが起きますよと社内にプレゼンしていくことが大切」と発揮するべき具体的なスキルについて言及した。

　参加者からの質問「大企業のプロダクトマネージャーとスタートアップのプロダクトマネージャーは似ているようで、別な競技である気がします。同じ人材が活躍できるものでしょうか？」に対して、2人がそれぞれの経験知を生かして具体的なアドバイスを行った。

　その後の懇親会では、登壇者も含めてコミュニケーションが行われた。