サーバントワークスは、世界のアジャイル実践者が注目する「アジャイルのカタ(Agile Kata)」の学習と実践の場の、「認定研修」としての提供を4月15日に開始した。あわせて、同社の創業者兼代表取締役である長沢智治氏が認定トレーナーとして、日本ではじめて認定されたことを発表している。

アジャイルのカタは、「トヨタのカタ」として知られるトヨタ自動車に根付いたルーティンである、「改善のカタ」と「コーチングのカタ」に着想を得てJoe Krebs氏が考案した、継続的な改善と組織変革のための共通パターン。
手法ではなく「行動様式」を変えることによって、チームから組織全体までアジリティを内在化させていくことが可能になり、アジャイルの価値観や原則を日々繰り返し実践することで、プロセスやフレームワークに依存することなく、本来のアジリティを追求できる。
今回、提供が開始されたAgile Kata Pro認定研修は、参加型の演習中心のトレーニングコースであり、受講者はアジャイルのカタとアジャイルコーチ、ビジネスリーダー、アジャイルチームの責務と取り組み方について深い理解を得られる。アジャイルのカタによって、自らが実践するとともに他者にも実践を促して、よりよい仕事へのアプローチにつなげることが可能になる。認定研修は1日間コースとして提供され、研修修了後の認定試験に合格することで、Agile Kata Pro Foundation認定を取得できる。
カリキュラム概要は以下の通り。
- 問題領域の特定
- 改善のカタとコーチングのカタ
- アジャイルの価値観と原則
- 価値の計測
- アジャイルコーチングとリーダーシップ
- アジャイルのカタ
- アジャイルのカタの実践的なケーススタディ
おもな受講対象は以下の通り。
- アジャイルコーチ、スクラムマスター
- DX推進者、組織変革リーダー
- 形式化されたアジャイルに限界を感じている現場リーダーやチーム
- アジリティやアジャイルに関心のあるすべての人
日本国内では、受講しやすい「オープン研修」と「プライベート研修」の、2つの形式で認定研修を実施する。
オープン研修は、1人から参加可能な公開の集合研修で、異なるバックグラウンドの受講者が参加するため、多様な考え方や捉え方とともに理解を深められる。月1回ペースでの開催を予定している。
直近では、5月22日〜23日13時〜17時、6月19日9時〜18時に開催される。どちらもオンライン開催で、日本の現場をよく知る日本人の認定トレーナーが日本語のコンテンツを用いて実施し、特別割引料金で受講できる。
プライベート研修は、1社研修として開催され、チームや組織で同一内容の研修を受講することによって、共通理解と共通認識を醸成して、現場で即実践につなげていく。各社からの問い合わせに基づいて日程や形態を確定した後に開催される。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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