テックタッチは、データ戦略AIエージェント「AI Central Voice」の提供を4月24日に開始した。

AI Central Voiceは、企業内の顧客の声や従業員のフィードバック、営業日報といった定性情報をAIで分析・活用するサービスで、データ分析・戦略活用に特化することによってAIの精度を高めて、業務改善に役立つ具体的な示唆を提供し、意思決定をサポートする。

近年、生成AIの普及が進む一方で、ビジネスに活用して具体的な成果を出すことに課題を抱える企業も多い。その背景としては、以下の2つの要因が影響していると考えられる。
- 生成AIの精度が不足:「汎用型AI」は幅広い業務に対応可能な一方で、各タスクに最適化するチューニングが難しく、企業が期待する精度に到達しないことが多い
- 業務やゴールの理解不足:ベンダー側が顧客の業務内容や求めるゴールを十分に理解できず、システム構築やシステム活用が期待外れとなるケースが少なくない
あわせて、定性情報を活用したデータ分析の分野では生成AIの活用が進んでいないため、従来のVoC(Voice of Customer)分析ツールでは単なるキーワード抽出に留まり、ビジネスに活かせる示唆を得ることが困難だった。
AI Central Voiceはこれらの課題を解決すべく開発されており、おもに以下のような機能を備えている。
- データの収集・構造化:顧客の声や従業員のフィードバックや日報データなどのテキストデータを自動で整理・分類
- AIによる示唆抽出:重要なインサイトや洞察をリアルタイムで提供
- 部署間の情報統合:異なる部署のデータを一元管理し、検索・共有が可能
- オーダーメイドのAIナレッジデータベース:企業ごとに最適化された知見を蓄積
- ナレッジDB連携AIチャット:組織知見を活用し、AIが示唆を提示するチャットを提供(2025年リリース予定)

AI Central Voiceの導入によって、以下のような効果が得られる。
- 「サマライズ」「ノイズ除去」「ハルシネーション修正」「データ変換処理」など、各モジュールが独立した専門性を発揮し、データ分析精度・速度が各段に向上
- 専門知識不要で、社内のデータを活用した分析・活用が可能に
- 大手企業のセキュリティ基準をクリアし、安全に生成AIを活用可能
なお、AI Central VoiceはすでにTENTIAL、あいおいニッセイ同和損保、オープンハウス・アーキテクト、日本空港ビルデングといった大手企業に採用されている。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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