Figma Japanは、生成AIプラットフォーム「Weavy」の買収、新たなプロダクトアップデート、「Figma Make」を体験できる東京でのポップアップイベント「Figma Make Cafe」の開催を含む、AI分野へのさらなる投資を11月5日に発表した。
米FigmaによるイスラエルのWeavy買収によって、「Weavy」は「Figma Weave」として「Figma」に統合されている。Figma Weaveは、複数のAIモデルとプロフェッショナルな編集ツールを組み合わせることで、画像・動画・アニメーション・モーショングラフィックス・VFXなどを制作可能な、AIネイティブなクリエイティブ環境。AIが生成した素材を人の感性や技術によって磨き上げ、スピードと品質の両立を実現する。
あわせて、プロンプトや既存デザインから動作するプロトタイプやアプリを生成できるAIツール「Figma Make」に、デザインシステム機能を新たに導入し、Figma Make内でデザインシステムを連携させることで、ブランドのアイデンティティを反映した高精度なプロトタイプの構築を可能にするため、あらゆるスキルレベルのメンバーが迅速にプロトタイプを開発できるようになる。
さらに、FigmaのライブラリをFigma Makeに直接インポートすることによって、Reactのコードコンポーネントやスタイル・変数に対応するCSSファイルの生成が可能になる、新機能「Make Kits」が追加された。すでに独自のデザインシステムをコードベースで運用しているチームは、npm(Node Package Manager)を通じてReactコンポーネントをインポートすることもできる。
ほかにも、複数のブランドやプロダクトを横断しつつ高い品質と一貫性を維持したデザイン運用を実現する新機能として、「Extended Collections」「Slots」「Check Designs」が追加された。
さらに、「Figma MCP(Model Context Protocol)サーバー」の一般提供も開始され、開発者はFigmaのデザインコンテキストをVisual Studio Code、Cursor、Claude CodeといったAI支援コーディングツールに直接統合できるようになった。
Figma Makeを体験できる「Figma Make Cafe」は、11月7日・8日の11時〜19時にdotcom space Tokyo(東京都渋谷区)にて開催される。会場では、Figma Makeを活用したライブデモや、「Speed Make」ミニハッカソン、教育・AI分野での活用セッションなどを通じて、特製スイーツとコーヒーを楽しみつつ、AIがデザイナーの発想力を拡張し、創造をより自由にする体験ができる。なお、参加にあたっては事前登録が必要となる。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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