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ProductZine Day&オンラインセミナーは、プロダクト開発にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「ProductZine(プロダクトジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々のプロダクト開発のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

ProductZine Dayの第3回。オフラインとしては初開催です。

ProductZine Day 2024 Summer

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日本で(たぶん)一番多くのプロダクトマネージャーに会っているエージェントから学ぶ、キャリア構築のイロハ

プロダクトマネージャーの転職ってどうやって考えたらいいの? スペシャリストからキャリアの考え方を学ぼう

日本で(たぶん)一番多くのプロダクトマネージャーに会っているエージェントから学ぶ、キャリア構築のイロハ(後編)

 経営の要となるハイクラス人材のキャリア支援を展開する株式会社クライス&カンパニー。プロダクトマネジメントの第一人者である及川卓也氏を顧問に迎え、2019年ごろからプロダクトマネージャー職の支援に力を入れている。同社のキャリアコンサルタントである松永拓也氏と山本航氏にプロダクトマネージャー転職のポイントやキャリアの考え方を聞いた。後編では、前編に続いてプロダクトマネージャー職の応募における注意点やキャリアの考え方についてお届けする。

前編はこちら

プロダクトに対する熱意と、関係者へのリスペクトがあるか

──プロダクトマネージャー求職者が面接で失敗するケースに、やみくもに応募することや、面接で実績を伝えられないことを伺いました。ほかにどんな失敗例がありますか?

山本応募する企業のプロダクトや業界について調べていないことが挙げられます。プロダクトマネージャーはどれだけそのプロダクトに熱量を持って取り組めるかが重要です。コンシューマー向けのプロダクトなら想像しやすいかもしれませんが、バーティカルSaaSなど、直接利用経験のないプロダクトであっても業界研究をして業界の課題などはある程度調べれば分かるはずです。事前に準備をして臨むスタンスは重要だと思います。カジュアル面談でも何も準備していないと断られるかもしれません。

山本航(やまもと・わたる)氏

 日系戦略コンサルティングファームを経て2018年にクライス&カンパニーへ入社。主にプロダクトマネージャーやコンサル出身者のキャリア支援を専門とし、Podcast番組「プロダクトマネージャーのキャリアラジオ」のパーソナリティを務める。2022年プロダクトマネージャーカンファレンス登壇。

松永:プロダクトマネージャーはさまざまな職種の方と仕事をするので、これまでの業務を語る際に他の職種とどのように仕事を進めたかを語れることも重要です。どのように他者と協働していくかを説明することで、他の職種にリスペクトがあるかが分かります。いろいろな職種のハブになる仕事ですので、上から目線で語ってしまうようなことがないようにしたいものです。

松永拓也(まつなが・たくや)氏

 大手食品メーカー、大手人材紹介会社を経て2018年にクライス&カンパニーへ入社。IT/Web業界に強みを持つキャリアコンサルタントとして10年以上の経験を持つ。2019年プロダクトマネージャーチームの立ち上げを行い、これまで250名以上のプロダクトマネジメントのキャリア面談を実施。2021年プロダクトマネージャーカンファレンス登壇。

──プロダクトマネージャーを求める企業と求職者両方の視点で、面接時にどのような質問をしたらいいのか教えてください。

山本:しっかり練られた面接をする企業では「過去に戻れるとしたら、担当したプロダクトをどう改善しますか」といった質問をされることがあります。この質問でPDCAサイクルやプロダクトの選考にこだわる姿勢や行動を知ることができます。求職者の方は、自分がなりたい姿とマッチするかどうかを確かめるためにミッションやビジョン、プロダクトマネージャーに求めることを擦り合わせる必要があるでしょう。

松永:加えて、求職者は自分がなぜプロダクトマネージャーとして転職したいのか、何を求めているかを掘り下げて、それがかなう企業なのかどうかの質問をしていくことが大事ですね。

山本優秀なプロダクトマネージャーは企業同士の争奪戦になるので、企業側は面接の限られた時間のなかでしっかり魅力を伝える必要があります。うまい企業はプロダクト組織の理解や役割分担、プロダクトマネージャー育成のための取り組みなどを具体的に説明しています。「求職者をジャッジしてやろう」という視点ではいい人は採用できない時代になっています

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視野を広く、視座を高く持ちながら経験と学習をするべき

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この記事の著者

森 英信(モリ ヒデノブ)

就職情報誌やMac雑誌の編集業務、モバイルコンテンツ制作会社勤務を経て、2005年に編集プロダクション業務やWebシステム開発事業を展開する会社・アンジーを創業。編集プロダクション業務においては、IT・HR関連の事例取材に加え、英語での海外スタートアップ取材などを手がける。独自開発のAI文字起こし・...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

斉木 崇(編集部)(サイキ タカシ)

株式会社翔泳社 ProductZine編集長。 1978年生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科(建築学専門分野)を卒業後、IT入門書系の出版社を経て、2005年に翔泳社へ入社。ソフトウェア開発専門のオンラインメディア「CodeZine(コードジン)」の企画・運営を2005年6月の正式オープン以来担当し、2011年4月から2020年5月までCodeZine編集長を務めた。教育関係メディアの「EdTechZine(エドテック...

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