スマートニュースなど、事業会社で多岐にわたる商品やサービスを成長させてきた実績を持つ西口一希氏による著書『マーケティングを学んだけれど、どう使えばいいかわからない人へ』が、2月17日に日本実業出版社から発売された。四六判・272ページで、価格は1650円。
西口一希氏は書籍『たった一人の分析から事業は成長する 実践 顧客起点マーケティング 』(翔泳社)の著者で、翔泳社のマーケター向けメディア「MakreZine」の連載記事も担当していた。P&Gマーケティング本部にてブランドマネージャー、マーケティングディレクターを歴任後、2006年ロート製薬に入社。執行役員マーケティング本部長として「肌ラボ」「Obagi」「デオウ」「ロート目薬」などの60以上のブランドを担当する。2015年にロクシタンジャポン代表取締役となり、2016年にロクシタングループの過去最高利益達成に貢献。アジア人初のグローバルエグゼクティブコミッティメンバーに選出された。その後ロクシタン社外取締役戦略顧問に就任。2017年には、スマートニュースに日本と米国のマーケティング担当執行役員として参画した。
マーケティングは、そもそもの定義が曖昧な上に4P、3C分析、STP、SWOT分析、PEST分析などたくさんある用語や時代とともに増え続ける方法論や手法があり、「マーケティングの樹海」に迷い込んだ人も少なくない。同書は、そこから抜け出すためのコンパスとなる1冊と言える。
マーケティング初心者5人と西口氏による対話から始まり、200人以上のマーケティング初心者・初学者との質疑応答をもとにしてできた同書では、マーケティングをはじめて学ぶ人、また学んだけれどビジネスでどう使えばよいかわからない人に向けて西口氏が「学ぶ」と「できる」の壁を越えるべく「WHOとWHATによるシンプルな原則」を解き明かす。
まず、なぜマーケティングが難しくなっているか、その原因と現状を紐解く。次にマーケティングが対象とすべきビジネスの原理原則を解き明かすことで「知識」を「知恵」へと変換していき、「マーケティングがつくりだすべき価値とは何か」「継続性のある価値とは何か」「価格競争に巻き込まれない価値とは何か」を説明。そしてビジネスをその創出期の「0→1」段階、初期成長期の「1→10」段階、拡大期の「10→1000」段階という3つに分けて可視化することで、実践できるレベルに自然と思考が変わっていく。最後に「ブランディングとは何か」や「マーケターになるために必要なことは何か」、そして読者のキャリアを充実させるためのヒントを解いていく。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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