企業向けにソフトウェア・アプリの定着化ソリューションを提供しているPendo.ioの日本法人Pendo.io Japanは、7月31日を期末とする2023年度上半期のハイライトを発表した。
おもな成果としては、10万ドル以上の年間売上がある35社以上の新規顧客の獲得や革新的なAI製品およびロードマップの発表、CRO(Chief Revenue Officer: 最高収益責任者)を含む経営幹部の増員などが挙げられる。
今回の発表に先んじて同社は、7月に「PendoAI」を発表した。「PendoAI」はプロダクト発見を加速し、プロダクト主導の成長(PLG:Product-led Growth)を促進させ、パーソナライズされたアプリ体験を大規模に自動化するAIを搭載したPendoのプロダクトや機能の総称。
2023年度上半期のハイライトは以下の通り。
- 収益と顧客の増加:国際市場におけるモメンタム(勢い)の加速、既存顧客の拡大、有料版の提供などが原動力となり、Pendoは本年度好調なスタートを切った。現在、年間契約総額が10万ドルを超える顧客は425社に達した。アジア太平洋地域では、Nearmap、AI inside株式会社、金沢工業大学などが新規顧客となった。
-
プロダクト:Pendoは上半期に数多くの新製品、新サービス、新機能を発表しました。
- 「Pendo AI」:Pendoプラットフォームを人工知能(AI)と自動化で強化する一連のイノベーションと長期ロードマップが上期に発表された。「Pendo AI」は、ワンクリックガイド機能、定性的なユーザーフィードバックの即時サマリー機能、自動生成される顧客拡大キャンペーンを含み、企業が購入、開発、販売するソフトウェア全体で飛躍的に優れたデジタル体験を提供することを可能にした。
- Pendo Data Sync:プロダクトの使用状況データを簡単にクラウドストレージにエクスポートできるようになる。他のビジネスデータとともにプロダクトデータを分析し、データに基づいた、より確実な意思決定が可能となる。
- 「Pendo Free」の機能強化:「Pendo」無料版には、ロードマップの作成やアプリ内でのNPS(ネット・プロモーター・スコア)調査の配信機能が追加された。また無料ユーザーが簡単に有料プランにアップグレードできるように、階層的なサブスクリプションプランを追加した。
- プロダクト主導型認定コース:Pendoは引き続きプロダクト主導という考え方を推進するため、新しいプロダクトマネジメント基礎認定コースを開始した。
- Pendomonium(ペンドモニアム) 2023:今年で第7回目を迎えるPendoの年次イベント「Pendomonium(ペンドモニアム)」は、10月17日から19日にかけてノースカロライナ州ローリーで開催される。1500人以上の参加者が見込まれるこの年次イベントのテーマは「How to break away(現状突破)」。プロダクトとデジタルトランスフォーメーションのリーダーが集う同イベントでは、Google Cloud、Pendo、Writer、Adaの専門家によるAIにフォーカスした特別セッションを含む、35以上のセッションが開催される。
- グローバルな活動:ビジネスの拡大に伴う要請に応える形で、東京と大阪の2拠点に国内初のデータセンターを開設した。また国内では昨年に続き2回目のフラッグシップイベント「Digital Adoption Forum 2023」が開催された。オーストラリアでは、プロダクトマネジメントとUXデザインのコンサルタント会社であるProduct Rocketとの提携を開始しました。
-
新規採用と昇進:経営幹部を中心に増員した。
- Will May、最高収益責任者(CRO):営業、ソリューション、カスタマーサクセス、サービスなど、PendoのGTM(Go-to-Market)機能を統括。Pendo入社以前は、生産性プラットフォームのClickUpで最高収益責任者(CRO)を務め、在職中にClickUpの大口顧客を前年比82%増に増大させた。
- JR Rettig、最高人財責任者(CPO):人材担当上級副社長を経て、最高人材責任者に就任した。またこれまで米国のエンジニアリング部門を率いたJason McKerr氏が、今後はエンジニアリング担当上級副社長としてグローバルを統括する。
- 受賞:Pendoは「Forbes Cloud 100」と「Inc. Best Workplaces」にそれぞれ6年連続でランクインを果たした。また「Inc. 5000」にも5回目の選出となり、G2の「Best Software Product 2023」も受賞した。さらにPendoのシニア・エンジニアリング・ディレクターであるJennifer Shevach氏は、ノースカロライナの新進気鋭の技術者に贈られる「Next Tech Award」を受賞した。
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
「プロダクト開発」にフォーカスしたオンラインメディアです。プロダクトマネージャーや、プロダクトマネージャーを目指す方をはじめ、チームメンバーや事業責任者、テックリードなど、プロダクト開発を「正しく」進めていきたいすべての人のために、プロダクトマネジメントに関するあらゆる知見をお届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア