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ProductZine Dayの第2回開催です。

ProductZine Day 2024 Winter

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「Developers Summit 2024」レポート(AD)

LayerXのバクラクシリーズを支える「モノレポ開発」の裏側に迫る

【16-B-8】ビジネスドメインの拡大を実現するバクラクシリーズでのモノレポ開発

デメリットを乗り越えてでもモノレポ開発を選ぶワケ

 モノレポには多くのメリットがある一方で、ポリレポと比較したときに、2つのデメリットが存在する。

 1つめは、コードベースが常に大きくなり続けるという点だ。「コードベース全体をいかにうまく構成し、より短時間でビルドするか」という難題に立ち向かわなければならない。monorepo.toolsでは各々のワークスペースに適したビルドツールの比較情報が提供されているが、現状、バクラクでは特定のツールの導入には至っておらず、「ゆくゆく取り組まなければならない課題として残されている」と中川氏はいう。

 もう一つ、注意しておきたいのが、モノレポはデファクトスタンダードではないため、開発者が日常的に使うツールのサポートが十分ではない点である。例えばモノレポでは数が多くなりすぎるために、よく使うGitHubのプルリクエスト一覧やGitHub Actionsのワークフロー一覧の視認性や検索性が落ちてしまうのだ。そのため、バクラクでは現在、デプロイなどはGUIで見るのではなく、独自のCLIコマンドを開発して対応しているという。

 これらの課題があったとしても、「モノレポの開発環境下では、ほぼコストゼロでプロジェクトを立ち上げられるし、コードジェネレーターによってデプロイ設定に必要なファイルが自動生成されるため、プロジェクトの立ち上げスピードが圧倒的に速くなった」という。今後もバクラクはモノレポとともにビジネスドメインの拡大を進めていく考えだ。

モノレポ開発が支えるバクラクシリーズの展望
モノレポ開発が支えるバクラクシリーズの展望

LayerX Casual Nightへのお誘い

 LayerXのプロダクト組織のメンバーと美味しいお酒やご飯を囲みながら、プロダクトやチーム、技術の話をゆる〜く行うイベントを月イチで開催しています。

 過去にはクラフトビール会・ご当地ジュース会などを実施しており、毎回満足度の高いイベントとなっています。本記事で興味を持たれた方は、こちらよりぜひお申し込みください!

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この記事の著者

野本 纏花(ノモト マドカ)

 フリーライター。IT系企業のマーケティング担当を経て2010年8月からMarkeZine(翔泳社)にてライター業を開始。2011年1月からWriting&Marketing Company 518Lab(コトバラボ)として独立。共著に『ひとつ上のFacebookマネジメント術~情報収集・人脈づくり...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:株式会社LayerX

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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