エンタープライズ向けソフトウェアのスペシャリストがCPOに
廣原氏はこれまで、エンタープライズ向けソフトウェアでさまざまなポジションを経験してきた。教育関連企業の情報システム部で経験を積んだ後、1999年にワークスアプリケーションズに入社し、大手企業向けの人事給与パッケージのエンジニアとして働く。2002年からは大手企業向けERPパッケージの開発責任者に就任しプロダクトをゼロから立ち上げ、2014年には同社の執行役員パートナーとなる。マネーフォワードには2020年に入社した。
マネーフォワードは、個人向けの家計簿アプリから始まった企業で、現在では法人向けに人事や会計などのバックオフィス系のソフトウェアをクラウドで提供する事業も展開している。当初家計簿からスタートし、次に個人事業主として確定申告をしたい、さらに法人化して会計を行いたいという顧客のニーズに応え、次第に法人向けのサービスが展開されていったのだ。現在の組織は個人向けに家計簿・資産管理ツールなどを提供する「マネーフォワードホームカンパニー」、法人向けバックオフィスSaaS「マネーフォワード クラウド」を主力とする「マネーフォワードビジネスカンパニー」などのバーチャルカンパニーに分かれて運営されている。
廣原氏はマネーフォワードビジネスカンパニーに所属し、「マネーフォワード クラウドERP」の立ち上げに関与し、2021年1月からはクラウドERP本部の副本部長、同年12月からカンパニーCPOを務めている。マネーフォワードビジネスカンパニーでは、経理財務、人事労務、契約などの領域で20以上のプロダクトを展開しており、各プロダクトに平均2名程度のプロダクトマネージャーが配置されている。CPOは、およそ50人のプロダクトマネージャーをリードしていることとなる。
廣原 亜樹(ひろはら・あき)氏
株式会社マネーフォワード マネーフォワードビジネスカンパニー執行役員 カンパニーCPO。
教育関連企業の情報システム部を経て、1999年にワークスアプリケーションズに入社。大手企業向け人事給与パッケージのエンジニアを経験後、大手企業向けERPパッケージの開発責任者としてプロダクトのゼロからの立ち上げを経験。2020年に当社入社し、新規事業開発部配属後に、「マネーフォワード クラウドERP」の立ち上げに関わる。