マーキットワンは、新たな顧客ロイヤルティ指標「JPS(Japanese Promoter Score)」の策定に向けて、パートナー企業を募集することを7月18日に発表した。
「NPS(ネットプロモータースコア)」は、顧客ロイヤルティを測定するための指標として世界中で広く利用されている。しかし、日本企業の中にはNPSスコア自体のマイナス数値が大きく、早急な改善が求められているにもかかわらず、NPSの測定結果から改善策を見出せずに低迷している企業が多く、こうした企業にとってはNPSは単なる数値結果に終わってしまう。
JPSは、NPSスコアがマイナスとなっている企業をおもなターゲットに、そういった企業の改善活動をサポートすべく、日本市場に最適化された新たな顧客ロイヤルティ指標の策定を目指すものとなっている。あわせて、サブターゲットとしてNPSの導入を検討している企業も含め、多くの企業にJPSの有用性を広めていくことを目指す。
JPSでは、日本人の中間的な回答傾向を考慮してNPSの評価基準を再構築することで、より正確な顧客ロイヤルティ評価を可能にする。また、顧客ロイヤルティの深度をより詳細に測定できるため、企業は顧客の本質的なニーズや満足度を把握して、適切な対応策を講じることが可能になる。さらに、JPSはNPSをベースにしているので、NPSを理解している企業にとっては導入が容易であり、NPSの測定結果をJPSに読み替えられるため、過去からの推移などもすぐに見られる。
今回発表されたパートナー募集では、現在NPSを測定しているもののスコアがマイナスになっており、改善のための具体的なアクションプランをともに策定して、実行する意欲のある企業や、これからNPSの基本的な概念や測定方法について学んで、JPSを活用して顧客ロイヤルティ向上を目指す企業の参加を求めているという。
JPSにパートナー企業として参加することによって、マーキットワンの専門チームによるサポートを通じて、JPSの導入と活用をスムーズに進められるようになる。また、JPSを通じて得られる詳細なデータに基づいて、顧客ロイヤルティ向上に向けた具体的な改善策を立案・実行できる。さらに、新たな指標の策定への参加を通じて、業界内でのリーダーシップを確立して、他社に先がけた顧客ロイヤルティ向上が可能になる。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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