シナジーマーケティングは、生成AIを活用した日常描写型の顧客理解ツール「DAYS GRAPHY(デイズグラフィ)」の提供を、8月1日に開始した。
同社には、「顧客に選んでいただける商品や施策を考えるためにも、顧客の解像度を高めたい」というマーケターから、以下のような課題が寄せられている。
- ペルソナやカスタマージャーニーを作成しても、願望や都合のよい解釈が加わり、実際とは異なる顧客像ができあがる
- インタビューなどの定性調査を行いたいが、外部委託は多大なコストがかかるし、社内には時間の余裕やスキルが不足している
- 定性調査結果の考察や共有に時間と労力がかかり、迅速な仮説立案と検証のサイクルが回せない
- ペルソナ作成に時間とコストをかけても、新たな商品や施策につながる具体的なアイデアが導き出せない
- プロダクトアウトな思考プロセスから脱却したいが、実施難易度が高くなかなか踏み出せない
今回、提供が開始されたDAYS GRAPHYは、こういった課題を解決すべく、ニーズの源となる日常生活や状況を具体的に描写した顧客像を生成する。リアルなクチコミや商品レビューコメントをベースにしているので、チャット機能を使った対話を通じて購買行動の要因や行動特徴を深く読み取れる。
フリーコメントをそのまま取り込めるため、誤字脱字を気にすることなくそのままCSV形式でアップロードすることが可能で、インプットデータからありのままの日常や生活状況を描写するので、具体的でわかりやすい顧客像が生成できる。それぞれの顧客像には「人物詳細」「日常生活」「価値観」が記載され、「価値観」ではシナジーマーケティング独自の価値観モデル「Societas(ソシエタス)」を活用して、消費行動における要因を推定する。また、チャット機能で1on1やグループインタビューが可能で、対話を通じてより深くその顧客の行動基準やニーズを推察できるほか、情報や対話中の重要な文言にマーカーを付けてメモを残すことで、グルーピングによる思考整理が可能になっている。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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