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CULUMU、都内における美術館と博物館のアクセシビリティ対応状況に関する調査レポートを公開

 STYZが運営するインクルーシブデザインスタジオ「CULUMU(くるむ)」は、2024年4月1日から事業者による障害のある人への合理的配慮の提供が義務化されたことを受けて、アクセシビリティに関するさまざまな分野にて実施している調査の第6弾となる、東京都内における美術館と博物館のアクセシビリティ対応状況に関する一斉調査レポートを、12月12日に公開した。同調査は、10月29日〜11月12日の期間に行われている。

調査レポートの概要
調査レポートの概要

 同レポートによれば、Webアクセシビリティ方針を公表しているのは、美術館59館中10館(約17%)、博物館45館中5館(約11%)に留まった。Webアクセシビリティ方針を公表している美術館/博物館15館のうち、目標を設定している施設は、美術館10館(100%)と博物館4館(約80%)となり、そのほとんどが、等級AAの「準拠もしくは配慮」を目指している。

都内の美術館におけるWebアクセシビリティ方針および対応状況の公表状況
都内の美術館におけるWebアクセシビリティ対応状況

 Webアクセシビリティ試験の実施率をみると、美術館における実施率(約10%)は、博物館における実施率(約7%)を上回っており、美術館の方がアクセシビリティ試験への対応状況が高い。しかしながら、美術館と博物館ともに、90%前後の施設においてアクセシビリティ試験が未実施であり、全体的に試験の普及が課題といえる。

 美術館では59館中1館(約2%)、博物館では45館中1館(約2%)が、サステナビリティポリシーを公表しているものの両者とも非常に低く、都内における文化施設全体でサステナビリティへの取り組みが普及していない。

 企業ごとのaxe DevTools TotaでのIssue数をみると、Issue数が「1〜10」の範囲にある施設が約半数(34施設)を占めており、比較的対応が進んでいる施設が多い。一方で、Issue数が「11〜30」の施設も全体の3分の1以上に達し、「101以上」が16施設存在することから対応状況の差が大きいことが明らかになった。

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