はてなは、デザインリサーチやマーケティングリサーチといったインタビュー調査結果の分析プロセスで用いられる「KA法」の実践を支援する、ワークショップ「toitta流KA法ひとまわしワークショップ」の提供を12月25日に開始した。
KA法は、リサーチ対象者から得た質的データである発話情報の分析に用いられる手法の1つであり、リサーチ対象者の発話情報から得た「出来事」というデータに、「心の声」と「価値」という解釈を加えて、抽象化を通じて本質的な価値を抽出する。
KA法を使用した分析を行うことで、リサーチ対象者の抱える本質的なニーズに迫り、製品開発やマーケティングの意思決定に活用できるインサイトを、分析者のスキルに依存することなく再現性をもって見つけられるようになる。さらに、異なる職種のメンバーが協働しつつ実践することによって、共通認識を育む試みとしても有用となっている。
今回、提供が開始された「toitta流KA法ひとまわしワークショップ」は、はてなが10月に正式リリースした、リサーチャーが発話情報の分析に至るまでのスピードを、高精度な書き起こしと切片の生成で加速するとともに、切片を活用した深い洞察によるインサイトの発見、仮説の精緻化といった分析プロセスをサポートする、発話分析ソリューション「toitta」を使って、KA法の実践を支援するトレーニングプログラム。
同ワークショップではtoittaの開発でもKA法を活用してきた開発メンバーが講師を務め、出張ワークショップ形式によって最短3時間でKA法の実践を可能にする。
プログラム構成は以下の通り。
- toittaを使った「データ生成」
- toittaを使った「データ(動画/書き起こし/切片)の理解」
- toittaを使った「KA法(切片グルーピング/分析)の実践」
- レポートの発表・共有
あわせて2025年1月24日19時〜20時30分には、テストユーザーとして「toitta流KA法ひとまわしワークショップ」を体験した、KOMPEITOにおけるOFFICE DE YASAI カスタマーサクセスチームの担当者をゲストとして招いたオンラインセミナー「顧客の声を事業の動力へ。リサーチ未経験のチームが挑んだ、ユーザーリサーチことはじめ」を開催する。参加費は無料で、事前登録が必要。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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