DearOneは、一般消費者を対象に実施したショッピングアプリの利用状況に関する調査をもとにした、消費者から敬遠されるUI/UXにおけるアンチパターン調査の結果を、3月21日に発表した。同調査は、20〜59歳の消費者384名に対して、2月21日〜22日の期間に行われ、321名から回答を得ている。
調査対象者に、ショッピングアプリに特典やポイントカード機能といった使いたい機能があっても、インストールした後の初回ログインや設定時に途中でやめてしまった、またはやめそうになってしまったことがあるかを尋ねたところ、「ある」とする回答が52%を占めた。

ショッピングアプリの初回ログインや設定時に、途中でやめてしまった、またはやめそうになってしまった理由を年代別でみると、すべての年代で「個人情報の登録、入力作業が多い」が多くを占めている。また、30〜50代では特有の傾向や世代間の差異はみられなかったものの、20代では「アプリの動作、表示スピード」が他の年代の約5倍に達した。

普段、ショッピングアプリを利用する際に、ストレスを感じることを尋ねた質問では、「広告の頻出」「検索機能の精度不足」「ログイン要求頻度」が上位を占めている。一方で、アプリのアップデート情報不足などはそこまでストレスに感じておらず、「ユーザーが行いたいことを阻害する行為」がUXを損ねるストレス要因として多く挙げられた。

ショッピングアプリを利用する際に、ストレスを感じることを年代別でみると、20〜30代では「サポート体制」、40代では「アカウント情報更新時の情報入力」「ログイン後の認証」、50代では「文字サイズが小さい」を挙げる回答が多い。

以上の結果から、いずれの年代も「ユーザー自身に利益がある、知りたい内容」は思わず見てしまい、それ以外の「アプリ提供者都合の通知」は興味がない、解除したくなるという傾向が明らかになった。年代別でみると、20代では「ポイント数、有効期限のお知らせ」や「定期、タイムセールのお知らせ」についての関心度が低く、50代では「メンテナンス復旧」や「定期的なアンケート依頼」も閲覧しているため、これらが自身に利益のある知りたい内容と捉えている傾向がみられる。

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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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