SEEDERは、インタビュー設計の実践知とその未来の可能性について考察したnote記事「インタビューフロー総集編&これからのインタビューのあり方」を公開している。

同記事は、以下のような内容を中心に構成されている。
- 基本のインタビューフロー:目的設定から具体→抽象への質問展開、信頼関係構築の流れ
- 実施後のフィードバックプロセス:自己評価、チームレビュー、参加者からの感想回収
- SEEDER独自の実践例:即興的な質問、趣味への深掘り、メタファーを活用した感情の可視化
- AI時代におけるインタビューの価値:プロセスとしての納得感、思考と発想を引き出す役割
あわせて、AIが代替しきれない「その場の文脈理解」や「直感的問い」の重要性、インタビューを演技的・創造的プロセスとして捉える視座を提示する。

同社は、インタビューを円滑かつ深い洞察につなげるべく、「具体から抽象へ」進行するフローを重視しており、最初は「最近使ったサービスは?」といった具体的な質問から始めて、徐々に「あなたにとって理想的なサービスとは?」といった抽象的な問いへと移行していく。この流れは、参加者をリラックスさせ信頼関係を築いて、思考を深めるステップとなる。
インタビューの質を高めるべく、同社は実施後の振り返りにも力を入れており、インタビュアー自身による自己評価やチーム内でのフィードバック共有、インタビュー参加者への「話しやすさ」「物足りなかった点」といった感想ヒアリングを通じて、継続的に改善を図っている。発言内容の分析を通じたパターン抽出による、次回の設計への反映も行われる。

同社のインタビューでは、決まった質問項目に縛られすぎることなく、即興性を重視したやり取りが特徴となっているほか、対象者の趣味やライフスタイルに焦点を当てた質問を通じて、行動や価値観の背景を深く理解していく。また、「このブランドを映画に例えると?」といったメタファーの活用によって、感覚的な印象や無意識の嗜好を具体化する工夫も取り入れているという。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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