サイトコアは、消費者に対する意識調査の結果をまとめた、「2022年 ブランド・オーセンティシティ・レポート」を6月21日に発表した。同調査は、4月26日~5月3日の期間に行われ、1004件の回答を得ている。
調査対象者に、お気に入りのブランドに対してどの程度忠実かを尋ねたところ、「非常に忠実である」という回答は9つの業界カテゴリーすべてで10%以下となった。また、9つのカテゴリーのうち、コンシューマーテクノロジー(「非常に忠実」と「やや忠実」を合わせた44%)、消費財メーカー(43%)、旅行・レジャー(41%)については、より高いブランドロイヤリティを持つ傾向があることが明らかになっている。
購入ブランド検討の際に、価格よりも重要なことがあるとすれば何かを尋ねた質問では、「信頼性」(48%)、「良い顧客体験」(42%)、「透明性/信用性」(37%)が上位を占めた。
消費者とより深い関係性を構築するために重要となる、ブランドの行動をランク付けしてもらったところ、「私をよく理解した上での具体的な提案」(75%)、「その時々のニーズへの同調や理解」(74%)が上位となっている。
ブランドとの関係性構築については、81%が「ブランドは消費者と個人レベルで繋がるべきである」と考えており、64%が「2022年にオンライン体験を通じて、お気に入りのブランドとより深い繋がりを構築した」と感じていることがわかった。
嫌な体験をして二度とそのブランドで買い物をしないと決めた後、再びそのブランドを利用したことがあるかを尋ねた質問では、「ある」という回答は17%に留まっている。
嫌な体験をしたブランドで再び買い物をした経験が「ある」と回答した人に、その理由を尋ねたところ(複数回答)、「利便性」(45%)、「良好なサービス」(39%)、「安価な製品」(29%)が上位となった。
2年前より改善したと実感するオンラインショッピング体験は何かを尋ねたところ(複数回答)、「決済処理の簡便性」(46%)、「注文から配達までのスピード」(40%)が上位を占める一方で、「品切れへの対応」(17%)、「オンラインチャットの品質」(23%)、「目的のはっきりしたコミュニケーションと情報提供」(29%)を挙げる回答は少ない。
オンラインショッピング体験の向上のために、ブランドが取るべき重要なアクションは何かを尋ねた質問(複数回答)では、「モバイル端末に適したアプリケーションやウェブサイトの構築」(40%)、「購入履歴や嗜好を記憶していること」(38%)が上位を占めた。
2022年に、地元に根ざした製品やサービスがより多く提供されていると感じるかを尋ねたところ、増加を実感しているとする回答は18%に留まっている。また、中小/地元企業が消費者の目に留まるためには何が必要かを尋ねた質問では、「Webサイト上に経営者情報があること」(32%)が最多となった。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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